どうしようもない恋の唄のレビュー・感想・評価
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どうしようもないよお前ら
どうしようない恋の唄面白い?と、よく友から聞かれますが全く面白くないです。いいなと聞かれてもんーと返せません。この映画にネクストはありません。エロなんて共有できません。どうしようもないです。旅の途中ではありません、始まってすらしてません。最後とかなんですか?何がてれーれれーだよふざけんなそれがお前の本気かよ
うむ
妻子に逃げられ会社を潰した男と、ソープで働く天真爛漫な女の話。周りの人間も駄目な人達ばかり。駄目さ度合いにウンザリしながら、何とか最後までみたものの、40過ぎたオジサンの成長は期待できず、女が賢くなっていく訳でもない。そんな、どうしようもない二人を、ジリジリしながら追い続けるのは、ちょっとキツイ。😅
京成
京成電鉄は東京から千葉方面への大手私鉄です。市街地は住宅を縫う様に走り、カーブも多いです。
特に普通は、通過待ちも多く、時間もかかります。
同じ東京から千葉方面へのJR総武線は直線区間が多く、スピードが出せます。
速さではJRに勝てませんが、それでも京成を必要とする人達がいます。
この映画は、どちらかと言うと総武線より京成のような人達の映画です。
また、映画の舞台は京成の中でもディープな町、普通しか停まらない立石ですね。
映画の中で度々、電車の走っているシーンがあるのですが、一生懸命走っている様に見えたのは、私だけですかね。
さて、映画は藤崎さん演じるヒナがとにかく健気。
明るく矢代を支えて尽くします。
そんなヒナの「(今は好きと)口に出して言って」の時の表情が、明るさの中に、切なさや期待、諦め、色んなものが混ざった様な笑顔で、心を掴まれました。
もうこれ以降は、ひたすらヒナを応援したくなります。
対する矢代の方は、途中で本当に最低な男になりかけます。
それでも、変わらず矢代を思い続けるヒナ。
この辺りでは、ヒナだけでもいいから幸せになって欲しいと思ってしまいます。
しかし、最後に男らしさを見せた矢代。
ボロボロになった二人が迎えたハッピーエンド、いやスタート地点でしょうか、思ってた以上に感動してしまいました。
藤崎さんの魅力なのでしょうか、とにかくヒナを応援したくなる映画でした。
どこか懐かしいピンクの香り
原作は未読。カトウシンスケがダメ人間を演じる様はまるで30年前のピンク映画を観ているようでした。ヒロインの藤崎里奈がもう少しなんとかならなかったのか疑問符が残るが、そこはかとない切なさはある顔立ちで、最後走るシーンは胸がキュンとなる展開。
物語は人生をドロップアウトしたサラリーマンが自殺をしに東京の片隅にある駅で降りたところから始まるのだが、ソープ嬢と出会うまでは良かったが、隣に住んでいる六本木の売れっ子ホステスとそのヒモ…六本木の売れっ子が、こんなアパートに住むのか?など、喘ぎ声が異常な隣人というのも、その昔東映ピンク映画のような設定も相まってやや現在の映画にしてはバタ臭さが出てしまうものの、カトウシンスケほか出演者の演技が魅力的でカバー。
ヤクザもなんか無理くり過ぎて、ちょっとキツイものの、コメディ要素でカバー。
もう少し、デタラメだった方が逆に良い気がした。
中年ダメ男と都合のいい女の恋愛物語
「この官能文庫がすごい!」2010年大賞を受賞した官能小説が原作
原作は未読なためストーリーも分からぬまま8/4の公開初日から劇場に足を運ぶ。死に場所を求めてとある下町に降り立ったダメ男の矢代は、その街の場末のソープ嬢ヒナと出会う。そこからともに暮らしていくことになり、隣に暮らす大蔵とレイコや様々な人物、出来事に遭遇していくという話。
ソープ嬢という職業の設定と性描写で濡れ場はあるがR-18+ではソフトで控えめと行った感じ。暴力描写もあるものの、そこまで激しいものではない。
矢代という中年ダメ男になりきったカトウシンスケさんやこれが映画デビューのヒナ役の藤崎里菜さんの迫真の演技も良かったと思う。
また、榊英雄さんやヒナの先輩役の佐々木心音さんも気になりました。
実際にソープ嬢ってこんな感じなのか私はわかりませんが、この映画を撮るにあたって、ヒナ役の藤崎里菜さんはソープ嬢から講習を受けたそうで、その努力が劇中にも現れていると思う。
私のようなダメ男が見ると、共感できたり感情移入できるかもしれませんが、それ以外の人が見るとそうとは限らないかもしれません。
それでも、中年に夢や希望のようなものを与えてくれる作品でもあった感じがします。実際にこんな事が起こることはないと思うけど…。
藤崎里菜さんの今後の期待を込めてこの評価にしました。
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