劇場公開日 2018年8月8日

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「ミステリーかなホラーかな」アルカディア ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ミステリーかなホラーかな

2023年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

はたまたパニック映画なのかSFなのかな、と思って観てたら…。

自給自足の集団生活を営むカルト教団(?)の住む集落から脱退した兄弟が、人並みの生活をしようともがいて10年経つものの世間に馴染めず、弟のアーロンは教団のある共同空間に戻りたいと度々言う。
兄のジャスティンは教団の生活を嫌い、脱出したので教団に戻る気はない。

ある日、二人のもとにビデオテープが届く。録画されていたのは集落で暮らす女性の近況報告。
そんなある日、アーロンはジャスティンに相談する

アーロン : 兄ちゃん、オレ集落に戻りたい。 - 弟くん洗脳されているんだね、なるほど分かる
ジャスティン : んー、じゃあ一泊二日だけな - お兄ちゃんちょっと待て!

お兄ちゃんヤバいと思って出てきたんやなかったのかい。
なんで日帰りにせんかったんや!
ともかく、お兄ちゃんの謎思考で大自然の果てにある集落を目指す。

アーロンは幼い頃に脱退したのでほとんど覚えていないが、ジャスティンはさまざまなものに違和感を感じ始める。何より不思議なのは住んでいる人たちが二人が脱退した頃と変わっていないこと。

ん?アーロンあんなにここに拘ってたのに、ほとんど何も覚えてない。え?なんでじゃああんなに戻りたがったの?とかまあ色々謎展開。

集落の生活自体が自然に寄り添った静かなものなので動きが少なく、また様々な謎も細かーく見せていくのでなかなか本質にたどり着けない。ここでソファで座っている態勢をゴロンに変えた5秒後に落ちると確信しているので姿勢を変えずに視聴を続ける。

ラスト20分ぐらいになってようやくムチが入り怒涛の展開を見せ始めるも、謎や伏線らしきものがすべて回収できるわけでもなく投げっぱなしのものも多い。一番の謎は謎のまま、仕掛けは英語タイトルの The Endressの方がピンと来やすいかもしれない。

結局、この映画のジャンルはなんやったの?と言われるとなんとも言えないけど、さしずめ、超自然ミステリー系ファミリー映画、とでも言おうか。
なんやかんや言って、最後に言いたかったんは兄弟の絆、なんかな。
その割には回りくどすぎますが…。

ハルクマール