「むしろアクションがいらなかったかも・・・」ホテル・アルテミス 犯罪者専門闇病院 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
むしろアクションがいらなかったかも・・・
暴動が巻き起こる近未来のロス。犯罪者専門の病院で巻き起こるトラブルを描く物語。
少し風変りですが、味わいのある映画だと思います。
中盤迄はまったく面白みを感じませんでした。ジョディ・フォスター演じる初老の医院長を中心とした群像劇。ただ、「取り留めがなく」、「まとまりもなく」、何を見せられているのか分かり難い展開です。
ただ、ラストシーンは個人的にく好みで、映画全体の味わいを高めたように思います。
自ら閉じこもっていた殻から抜け出す主人公。しかし、外の世界は決して楽園でもなければ、輝かしい未来でもなく・・・それでも、外に出るための彼女の一歩は重たく、感動的とすら思えました。
このラストシーンを観ると、面白みを感じなかった中盤迄も、何となく味わい深いもののような気がしてきました。この映画はそんな映画です。
それにしても、久しぶりにジョディ・フォスターを観ましたが、年を取りましたね。役作りの関係もあるのでしょうが、想像以上の老け方に少しだけショックでした。
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