愛がなんだのレビュー・感想・評価
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爽やかにちょっと切ないコメディー . . . なのかな
みなさんの感想を読んでいろいろ参考になりました。
クズ男に惚れたダメ女の映画をいろいろ観たので、これもそれかと思ったのですが、なんだか違う。どうやら、登場人物は、自分の気持が自分でよくわからない、分かってもどうしようもなく自分の気持に振り回されてしまう、そういう人々なんですよね。悪い人間は一人もいない。こういう人々は好きではなかったはずなんですが、嫌いになれない自分を発見しました。
なんだか爽やかな気分なのはそういうことなんだと思いました。
そういうことが感じられただけで得した気分です。もともとは単に岸井さんを観たくて行っただけなのですが(笑)。
複雑で分かりにくい恋愛感情
岸井ゆきのファン。とても可愛い。今まで脇役が多いけど、主役でもよかった。良い意味で普通の女の子。この作品ではキャラ通りで逆に感情移入しやすい。
単純な好きとか嫌いとかの恋愛感情ではなく、微妙な言葉や仕草のやり取り、目線とかで表されるので、分かりにくいとも言えるし、微妙な空気みたいなものもがあってよかった。
単純に、相手のことが好きすぎて、いろいろと尽くすけど、好きになってもらえない。
もはや、相手のためにやってるのか自分のためにやっているのが分からない。いっそ好きじゃなくなれば楽なのに。とかいう、ストーカー気質の恋愛感情が痛いほど分かります。
ただ、そんな単純な話ではなく、登場人物全員が、ある意味で病んでいる。
自分以外の他人は冷静に見れていて、もっとこうしたらいいのに、と分かってしまう。その人のために色々とアドバイスしたり、影で行動したり、みんな優しい。
ただ、自分の愚かさだけは分かっていない。他の人のことを言えるけど、自分の悪いとこも分かるけど、どうしようもない。
そんな複雑なところが良かった。
最近、高校生の恋愛ばかり観ていたのでとても良かった。高校生の純粋な恋愛もいいですけど。
いい映画だと思います。
テレビドラマでは描けない、無音で表情や視線だけで伝えるのは。そんな微妙な空気が良い。
映画ならでは。
期待するほどでは
公開初日に足を運んだ。初日の最後の上映とはいえかなり人が入っていた。
肝心の内容はというと、あまり起伏がなく個人的には退屈だった。
なんだかんだメインの2人が容姿が優れているせいか、あまり共感できずに終わってしまった。仲原と葉子の話も蛇足に感じてしまった。人にオススメできる作品ではなかった。残念。
なんでか分かりませんが、泣けました
途中、自分でも思いもよらないところで無意識に涙が出てきたり、クスッと笑えるシーンがたくさんあって感情がグルグルしてとても面白かったです。良い映画に出会えたと思います。
あと、岸井ゆきのさんめちゃくちゃ可愛いです。
岸井ゆきのさん。演技が良い!
上映中。終始彼女の演技に観いってしまいました。
派手なシーンもなく淡々と進むストーリーだけど独特の雰囲気のある作品。
好きです🎵
彼女が演じるテルコの気持ちも何となく解ります。切な過ぎる( ´-`)
ラストの歌の歌詞も本作品にマッチしていて良い感じ。
女性客が後半からすすり泣く気持ちも解りますね( ´∀`)
今泉力哉を褒め称えよう、そして若葉竜也のベストが出た!
雰囲気良さげ系映画が好きな人はまずオススメ。そして面白い映画が好きな人にもオススメ!まぁつまりめっちゃ面白かったんです。
この映画を撮った今泉力哉監督の「知らない、ふたり」という映画を初めて観た時、複雑に絡み合う複数の男女をこんなに面白おかしく恋愛の妙も含めまとめあげて伏線もきれいに回収して最後はほっこり涙する作品作れんのすごー!と感動したけど、今回もまじ最高でしたわ。複数の登場人物が出てくる恋愛ストーリーって、このキャラクターはいるのか?とか、この2人を出会わせた意味はあったの?なんて、無駄に感じる関係性が出て来たりもっと悪く言えば大人の事情で無理矢理つくってキャスティングされた人物なのではと思ってしまうことがあるけど、そんな事が一切無く、出て来た人達それぞれが自分の思いや恋愛観や生き方があり、うまーく絡み合ってた…気持ちが良かった。
岸井ゆきのが成田凌に、若葉竜也が深川麻衣に、成田凌が江口のりこに、それぞれ、両想いにはなれないけど大好きだから相手の言いなりに行動をしているんだけど、同じようで微妙に行動パターンや思い方が違うのが面白かったな。その逆の思われている人達の気持ちも丁寧に伝わってきて、それも面白かった。そして、どのキャラクターの気持ちも手に取るようにわかる。思う側も思われる側も、痛いし、苦しいし。1ミリでも相手より「好き」の気持ちが多い方が負けっつーのも主導権もってかれるのも、人間の心理なわけで…原作も脚本も監督もそこをなんて上手く描いてるんだろうな。少しでもずれたら全部総崩れになり全く面白い映画ではなくなる可能性があるぶん、凄い作品になってしまったものだと思ったよ。話の展開も構成も文句無しで、淡々と進んでいく映画特有の眠くなる瞬間もなく。
そしてここは監督によって変わる大きなポイントですが、一人一人雰囲気も顔も演技も良かったー。一人も大根な人いないと観てるこっちも話にすんなり入れるし素直に「面白いなー」と思える。そして、ふとした瞬間に笑い声が出ちゃう。それはギャグだとか笑うためのシーンじゃない、人間そのものの情けないところとか黒い性格の部分とか「だからアンタはだめなんだ」と思ってしまうシーンではははと自然にこぼれる、声で。でも自分でも似たようなところや経験が沢山あるから他人事とは思えず青ざめたり気恥ずかしくなったりしてしまいました。
あと今回のナカハラくん演じる若葉竜也。
若葉竜也史上ベスト叩き出してたなあー。役に恵まれて監督や原作に恵まれたのもあるけれど、その恵まれた環境をバネに自分の実力や魅力をバーン!と弾けさせてて、途中からナカハラくんが出ると目が離せなかったし、ナカハラくんだーワクワク!の感情がすごい生まれた。こりゃあ深川麻衣演じる、"思われる側"の立場から見てもそばに置いておきたい男子には確実にカテゴライズされますわ。しかし私のような"ナカハラみたいな男が好き"系女から好かれたところで、ナカハラくんはこっちのことは好きになってくれないんだろうなーと自分とこのキャラクターがもし同じ世界にいたら?の勝手にスピンオフ妄想をしても容易に想像できて、よく出来てる世界観とキャラ設定やと思いました。てかナカハラくんならその気になれば好きな女、振り向かせられるだろうな。
そしてもはやここからは読まなくてもいいとこだけど、最後の最後に出て来た中島歩の破壊力よ。かっこいい…!とため息混じりに割と本気のトーンで私の声が同じ列範囲くらいに響き渡ったのは言うまでもない。(同じ列には誰もいなく、なんなら私以外3人くらいしかいない静かなスクリーンで観たので騒音クレームはありません笑) 「グッド・ストライプス」という大大大好きな菊池亜希子の映画にて初めて中島歩を知りましたが、相変わらずの顔も中身も雰囲気も全てかっこよすぎる男。こないだフルーツ宅配便にも出て来て威力が半端なかったな。友達が「いい人紹介するよ」と言ってきて中島歩きたら家帰ってその友達を秒で神棚に祀ると思うもんね。ハァー。
恋愛の上手くいかなさや恋に溺れた人の切なさを気持ち良いほどリアルに、でも淡々と面白く描いたこの映画。南瓜マヨにハマった人にも見て欲しいそして語りたい一作。おすすめっす!
ゾウの鼻の長さくらいの距離感と、ファインダー越しに覗いた被写体との距離感
テルコとマモルの距離感は、ゾウの鼻の長さくらいの距離感だ。
近くにいて、何か食べたがっているくらいのことは分かるが、物理的な実際の距離に加えて、近づき過ぎたら何が起こるか分からない、ちょっと怖さのようなものがある。
分かり合えてるとは思えない距離感だ。
ナカハラとヨウコの距離感も同じような感じだったが、ナカハラがヨウコに対する気持ちを整理して、少し距離を置いてみて、今度はグッと近づいた。
それは、冒頭のシーンで、ナカハラがファインダー越しに覗いたヨウコとの距離感で、被写体の良さを引き出そうとする、ナカハラの個展の写真に見られる被写体との距離感だ。
言葉や駆け引きでは縮まらない、気持ちの距離感だ。
なかなか素直になれないこともある。
率直な言葉のつもりが、分かってもらえないこともある。
人のことは分かったつもりでいても、いざ自分のことになると、理解とは程遠い。
恋愛が難しいのではなくて、自分の気持ちをどうしたいのかが分からなくなるのだ。
そして結局、まあいっか…って、誰もが経験するような、ちょっと切なくも、少し笑ってしまうストーリーだ。
愛がなんだってんだ!
切ない恋をしている人は観るといい。
テンポ悪いなー、馬鹿な恋愛してるなー、と思いながら観ているうちに、いつの間にか登場人物に愛着が湧いている。映画終わって周りをみると、ハンカチにぎって泣いている女子がちらほら。恋とたたかってる真っ最中なんだろな。苦しい恋をしている人や、していた人にとっては、時々気持ちを代弁してくれて、自分だけじゃないと寄り添ってくれるシーンがある。気持ちが少し軽くなるかも。
切ないラブコメ
31st TIFF コンペティション
テルコの奇妙な片思いに、笑いが起きていて確かに笑えるんだけど、同時になんか泣けてきた。本当に面白くて、たぶん間とかそういう演出や演技が不思議とユーモアを生んでいると思うんだけど、大きな笑いの中、そんな笑えないよこれ!と何度思ったことだろう…切なかったなぁ…
テルコが可愛くて、岸井ゆきのに非常に合っていたように思う。彼女のナチュラルな演技がこの映画の全てのようにすら感じてしまった。どんな違和感のある演技や演出が目の前に展開していたとしても、岸井ゆきのの絡みで全てを相殺していたような気がした。
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