「好きな人が」愛がなんだ ripc02さんの映画レビュー(感想・評価)
好きな人が
自分を同じく好きになってくれる。
それはとても奇跡なのだ。
改めてそれを思い知らせてくれる。
マモちゃんも葉子もそれぞれ想いを寄せる人にはみんな同じ気持ちになるのだ。
この映画において、誰もが人を思う気持ちは平等に備わっているということを示してくれていることに救われる。
恋愛においてどちらか一方の想いの強さが違うだけでうまく行かなくなってしまうのである。
そしてその想う気持ちが人間の原動力になっているということが
とても上手に描かれていて、みんながみんな旨くいかないのだけれども
なんだか愛おしいと感じることができるのは、この脚本力につきるのだと思う。
特にテルちゃんの即興ラップシーンとセブンイレブンを背にしてテルちゃんとナカハラくんが話すシーンは秀逸でした。
例え想いが成就しなくても、そんな風に人を好きになれる人は
とても幸せなんだよ。
その想いがその先に進む力になるし、生きる希望にもなる。
そんな大切なことを教えてくれる映画でした。
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