「平行線を進む男女」愛がなんだ jeromisunさんの映画レビュー(感想・評価)
平行線を進む男女
交わりえない気持ちを抱きながら、小さいコミュニティの中でお互いの気持ちを知り合っている登場人物たち。
変に気を遣いながらある一定の距離を保ち、友人知人関係を続けていくものだから、ずっと交わることがない。
主人公の女の子・テルコが、曖昧な関係の友人たちに、その関係を非難してその2人の平行線が屈曲しはじめる。けれど、テルコ自身は・・・人のことをいえる関係性を、自身が好きな相手と築けていないし、一方的な盲目の恋をしている。
テルコと似た境遇の男の子が"幸せになりたいっすねー"と話すのだけれど、そうすると道は2つ。
ちゃんとした関係性を築くか、それが無理なら諦めるか。
けれどテルコは曖昧な関係のまま、付かず離れずの距離を守ろうとする。好きじゃないと言ってまで、側にいれる関係性を保とうとする。
相手がに彼女ができたら諦められるのか、結婚したら諦められるのか、それともずっとその人を陰ながら想い続けるのか・・・
ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、愛なのかエゴなのかも分からない、でも好きっていう気持ちは痛いほど理解できた。
幸せってのはなかなか易くは手に入らないのか・・・
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