「愛がなんだのタイトルに納得」愛がなんだ G・・HT3さんの映画レビュー(感想・評価)
愛がなんだのタイトルに納得
先ず最初に私は今泉監督の作品を観るのは
この作品が始めて。なので観に行こうと思った理由は
「愛がなんだ」のタイトルに惹かれての鑑賞です。
岸井ゆきの演じるテルちゃん成田凌演じるマモちゃん。
この二人の恋愛を主に話が展開される。だいたい私は恋愛映画にドロドロな濡れ場は期待しない。かと言ってこの手の作品は女優さんの登竜門でもあると考え観るので音楽と撮影さんカメラには注目度があがる。その点ではこの作品私好みな音私好みな撮影で非常に満足感は高い。原作の角田光代さんからの脚本。実際には私原作読んでないので脚色がどれくらい入ってるかはわからないですが脚本は間違いなく良いとヒシヒシ胸打たれながらの鑑賞。テアトル梅田ほぼ女性。男性比率5パーセントぐらいの中で「愛がなんだ」をひたすら観る。
テルちゃんはマモちゃんが好き。でも私にはテルちゃんはマモちゃんを好きな自分が一番好きと言った感覚で見てしまう。マモちゃんを好きなことで自分の生き方をその方向で合わせる。実際には仕事などしたくない、やりたくない、でもそれでは生きていけない、もしマモちゃんを好きになることをやめてしまったら単純に道が見えなくなってしまうのがコワイのかなぁ〜と思ってしまう。こんな思いも一欠片でしかなく一言一言の単純な台詞にさまざまなな思いを感じ取れてしまうから最高に楽しく最高にツラく最高に泣きたくなる。愛は必要で愛がなければ人は悲しく荒んだ気持ちで生きて行かなければいけないと思う。だがこの作品を観ることで「愛がなんだ」その響きに逆に愛を感じさらには愛の上にあぐらをかけそうな気にもなることで愛と上手く付き合っていける気がした。間違いなく必見映画。