劇場公開日 2018年10月6日

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「【JFKの理念を実現させたLBJの強い信念を描いたロブ・ライナー監督の良作】」LBJ ケネディの意志を継いだ男 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【JFKの理念を実現させたLBJの強い信念を描いたロブ・ライナー監督の良作】

2019年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

 ー JFK暗殺後、急遽大統領に就任した最強の交渉人、LBJの半生を描く、歴史好きには堪らない一作。 -

 ・アメリカでは著名人のイニシャルを3文字で表すのが好きなようだ。
 最も人口に膾炙しているのはJFKだろうが、他にもRFK 最近だとRBGの映画やドキュメンタリー映画も封切りになった。

 ・その中で比較的地味なのが、このLBJ(リンドン・ベインズ・ジョンソン)である。閑職と言われていた副大統領になり、LBJは失意を見せるがJFK暗殺後の彼の政局における辣腕ぶりがこの映画では、大変面白く、興味深く描かれている。

 ・世間的にはJFKが成したと思われている、宇宙開発も黒人の市民権獲得も、理念はJFKが掲げたが、実現させたのはLBJということが良く分かる。

 <リベラルと保守に二分された現代アメリカでは双方との懸け橋になるべき穏健派の存在感がどんどん希薄になっている。トランプ大統領がアメリカファーストの旗印を高々と掲げ、世界経済に様々な影を落とし始めている現代にこそ、LBJのような人物が必要なのである、ということをロブ・ライナー監督はこの映画を通じて言いたかったのだと私は思う。>

<2018年10月21日 劇場にて鑑賞>

NOBU