「映画の楽しさの追求」葬式の名人 gtochanさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の楽しさの追求
ピュアなエンタメ作品。心の痛みをえぐるけど爽快な青春映画だ。
ながらく忘れていた心に迫る感動で、はじめはじわじわと涙がにじんで、エンドロールが進んだ頃に号泣していた。たくさん泣いた。
アイコンにもしてるヒッチコックの上映会を企画した大野裕之と榎望、その時のゲストだった樋口尚文が組んだから面白くないはずはない。
けど、予想以上だった。小難しいマニア向けの映画でも出来上がったのかと思ったら、誰もが身に覚えのある卒業後の遅れてきた青春の、心にささるトゲのような痛みを描いたエンタメ作品だった。ピュアな感受性の映画だよ。
遅れてきた青春を求めて、葬列はどこまでも進む。あてもなく。進んで進んで、山に迷い込み、10年前の応援団まで行き着いたとき、ずっと待っていた人に出会う。
もう一度見る。
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