「内容知ってたら観に行かなかったわ〜」ヘレディタリー 継承 naokiさんの映画レビュー(感想・評価)
内容知ってたら観に行かなかったわ〜
こういう映画苦手なんですよね。
この映画が「鬼滅の刀」の年齢制限(PG12)と同じてマジですか⁉︎
私は、てっきり「ヘルハウス」や「ポルターガイスト」みたいな映画でラストは山田太一ドラマ「岸辺のアルバム」みたいになるものだと思ってたらトンデモ映画でしたね・・・
いや私のホラー観が昭和世代なだけでしょう。
序盤はR・レッドフォード「普通の人々」のようにアメリカ人家庭あるあるな感じで、
息子は大麻で友達とキメたり、娘は内向き志向で、いろいろと行動がヤバい。
娘の配役が、いいですね。何か得体の知れない危うさ感が出ています。たいていはドリュー・バリモアやエル・ファニングのような子役を配するのが定番だったりします。(←どうせ最後は助かるんでしょう〜)
キャーと叫んで恐怖を誘う、それをスクリーミング女優とも呼ばれております。
それにしても日本のホラー映画はアイドル出すぎ!
まぁ、お化け屋敷感覚ですね。
祖母の葬儀にチョコを頬張る娘、お父さんが
「ナッツが入ってなかったかね?」と気にかけるシーンがあり、“あっ、この娘ナッツ・アレルギーなんだ”とまぁ、これが節線となり後の展開に繋がるんですね。
それはヒッチコック「サイコ」以上の衝撃で、この後の展開どうすんの⁉︎
惨劇からの夜明けは、まさに悪夢・・・
まぁ、そこから奈落の底で食卓の風景が
カンガンガクガク(←まぁ凄い緊張感)
映像的にカメラが棺桶を地中までパン(移動撮影)してるのが凝ってますね。
あと亡霊(幻影?)の生首が落ちたと思ったらボールの落ちるカットに切り替わりエイゼンシュタイン(「戦艦ポチョムキン」の監督)のモンタージュかい!?
親しい人が死体となって蘇るホラー映画にありがちな設定になっていないのが好感が持てます。
この映画、L・v・トリアー監督「アンチ・クライスト」に似てるなぁ・・・
「ヘレディタリー」のラストを観て“あれ、これて、あの作品の原点!?”て思いました。
終わり方が、あの作品のラストそのまんまで驚きました。エンディングが、お洒落なのが意表を突きますね。