劇場公開日 2018年9月7日

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「レインマン、アイアムサム」500ページの夢の束 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0レインマン、アイアムサム

2018年9月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

名作「レインマン」を彷彿とさせるストーリー。
障害を持つウェンディは、障害者施設で暮らすトレッキー(スタートレックオタク)。自分の家庭があり離れて暮らす姉オードリーは、共に暮らす自信がないが、ウェンディのことは気がかりだ。ある日、ウェンディは、テレビでスタートレックの脚本コンテストが開催されることを知ったことから、ウェンディの冒険物語が動き出す。

ダコタ・ファニングが素晴らしい。「アイ・アム・サム」の子役だったがここまで立派な女優になって‥と、親戚のおじさん風に、目頭が熱くなる。障害があり、時折感情のコントロールが効かないため、普段は感情を抑えている若い女性で、しかもスタートレックの知識は半端ない、といったかなり偏った役。人の目をみて話せない割に、ひとりで旅するロードムービーだったりするので、なかなかの難役だ。身振り手振りは抑えなければならないので、目を伏せた感情の無い目に、ふっと喜びや、悲しみを宿らす、素晴らしい演技だったと思う。

なんちゃってトレッキーの自分としては、スタートレックの小ネタも妙に楽しい。クリンゴン語での会話や、
毛糸で編んだ犬のコスチューム、ウェンディの部屋のシールやら小物など、ファンは気になるだろう。姉役のアリス・イブは、J Jエイブラムス版のスタトレ映画で、提督の娘役で出演しているのだ。
多分、たまになんのこっちゃというシーンもあるだろうが、もちろん、スタートレック見てなくても、楽しめる構成なので、ご心配無く。そんなところを含めて楽しめたので、絶賛というところまでいかないが、名作の列に加える映画である。

それでは「長寿と繁栄を」。

AMaclean