「意外にいい!」小さな恋のうた Ryoさんの映画レビュー(感想・評価)
意外にいい!
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『ミスミソウ』と『恋愛乾燥剤』を観て気に入っていた山田杏奈さんが出るので気にはなっていたのですが、この映画は余りにベタそうだったので観なくてもいいかと思ってました。ところが、この感想欄に「意外に良かった」というコメントが散見されたので、「もしや」と思って観に行ったら、大正解でした。
みなさんありがとうございます!
最初の10分程度は「こんなのテレビドラマで百回ぐらい(誇張)観たから!」というステレオタイプっぷりで、この映画大丈夫かなぁ、と思いました。米軍の娘さんと恋仲だとかもありきたり!
. . . と不安が募ってきたところに、事故をきっかけに雰囲気がガラッと変わります。「恋」と言っても、まるで中学1年生かのような純粋な、恋になりかけの何か、大切な「小さな恋」、であることが分かります。
米軍と地元の人との複雑な関係・大人の無理解・フェンスが象徴するもの・音楽のちから・兄妹の絆・友情 . . . などが上手く絡み合います。かと言って説教臭くも道徳臭くもなくて良い。
なにをやっても上手く行かず、もどかしいけど、出来る範囲でめげずに全力を尽くすのが好ましいと思いました。
あと、歌って人を結びつけるんだなぁ、とういことが(今更ですが)感じられました。
登場人物のうち男子学生は、そんなに喋らなくてもといういうぐらい喋ってて、まあ「ドラマ」だからいいんですけど、山田杏奈さんが、あまり喋らず(一回を除いては)極端な表情を見せることもなく、本当っぽかった。(他の登場人物も、もう少し表情や仕草で表現する方向にはできなかったのかしら . . . まあ何か理由があるんでしょう。)
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