「先生が暗い」オーケストラ・クラス 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
先生が暗い
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主人公の先生がとにかく暗い。そしてハゲで見てくれも、もっさい。こうした映画は先生が型破りで、不良生徒の方が引くようなものが多いのだが、こちらは先生が暗くて全然型破りじゃないところが映画として型破りだった。最終的に明るく元気な様子がみられるのかと思ったら、最後まで暗いままだった。生徒も演奏は上手になったが印象は悪ガキのままだった。
コンサートまでの段取りの描写が適当で、疑問に思った。合同練習を1回だけして、リハーサルもせずにいきなり本番だった。見ているこっちを驚かせたいのかもしれないが、急に上手になった感じがするし、段取りがいい加減だとしか思えない。
先生も、演奏している最中に注意を連呼して、生徒のやる気を削ぐなど全然教えかたが上手じゃない。最後まで演奏させて、上手なところを褒めて、悪いところを少しだけ注意すべきだろう。
全体的に選曲が渋かった。最後素晴らしい演奏で大いに盛り上がることを期待したのだが、渋い選曲のせいでさっぱり高揚しなかった。
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