「詰めが甘い、もうちょっとの工夫で傑作になったのだが」まく子 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
詰めが甘い、もうちょっとの工夫で傑作になったのだが
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原作を読んでいないので原作の結末はわからないが、最後にまた転校生がやってくるとは、それまでの雰囲気を台無しにする余分なエピソードだ。
コズエと母が招集した丘の上で各自が、花火に映し出された空からのメッセージを受け止めるグランドフィナーレで終わっていたなら、かなりいい作品になっていたので、非常に残念だ。
さらに欲を言えば、グランドフィナーレはなく、サトシとコズエの恋愛のみ成就するかたちで終わっていたならばもっと良かったのだが。みんながコズエ、または母と繋がっていたというのは、観客の評価を意識し過ぎた、あまりにも優等生的展開で、個人的には逆に引いてしまった部分もあったので。
またまた逆に言えば、サトシとコズエとの初恋のような 甘酸っぱい関係の物語の部分の方が他の部分よりはるかに素晴らしかったので、コズエが宇宙に旅立ってしまったものの、またいずれ会えるのではないかと言う余韻を残して完結した方が、個人的には好きな展開になったのだが。
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