Diner ダイナーのレビュー・感想・評価
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舞台の映画館上映と思って観た
人によって、評価や好き嫌いがはっきり分かれる作り。蜷川実花監督の美意識が、そこかしこに滲み出ている。
主人公は、予告編だと藤原竜也っぽいのですが、玉城ティナ演じる「オオバ カナコ」(大馬鹿な子)。
監督の使うデザインや演出技法とともに、難しい点がひとつあるかと。
実際の世界では、殺し屋が殺し屋に見えてはダメだと思うのだが、この映画に登場する殺し屋たちは100%職質対象の、わかりやすい異常者。
その描き方をエンタメと割り切れるか、感性として受け入れられるか…という点が、好みの大きなターニングポイント。
舞台演劇でよく見かける、大げさな演出技法です。
私は割り切れないけど、舞台を思い出して、割り切る努力した感じです。
食堂の装飾美術が、横尾忠則だというだけで観に行った私としては、納得するしかない。
個性的キャラのオンパレードを見る、という楽しみ方に落ち着きました。
また、映画というより、舞台の映画館上映だと思うようにしたのも、楽しめたポイントかと。
普通に映画を観るモードだと、厳しそう。
壊れた少女のおとぎ話
舞台劇のような雰囲気のファーストシーン。
蜷川監督の持ち味である美しい華やかな世界が目に楽しい。
そして出てくるキャスト出てくるキャストが美しい。
個人的に窪田正孝さんのアクトには不覚にも胸が疼いてしまった、いろんな作品で拝見してきましたが本作での佇まいは本当に素敵でした。
主人公の感情の軸や行動の軸が破綻している(ように思える)ので、脚本が惜しいなぁ、もっと面白くなるのになぁ、と思いながら観ていましたが(生意気すみません)、これは
「彼女がおおばかだから(名前の通り)」
もしくは、
「彼女の目を通したおとぎ話だから」
と思うことで納得できます。
彼女の目を通したおとぎ話なので、外の世界は描かれないし、都合の悪いことや、説明しなくても良いこと、汚い部分は描かれないのです。
と思うと「なるほど!」となりました。
個人的には、あの舞台設定を活かしたもう少しリアリティのあるドラマが好みなので、前半のモノローグをセリフだけではなく画で見せていただき、全編通して少しピッチを上げて描いていただけたらハラハラドキドキしてもっと楽しめたなぁ、と思いました(個人の好みですが)。
とはいえ、あの美しい世界は一見の価値ありです、お時間あればぜひ。
別世界の映画❗
星🌟🌟🌟🌟藤原竜也久しぶりの主演作品で期待してたのですが…蜷川実花が監督だけあって映像色彩は凄く綺麗だったのですがちょっと話がぶっ飛んでいて別世界の話みたいでちょっと共感はできませんでした❗役者も豪華ですが…活躍したのは窪田正孝、本郷奏多、真矢みき位であとは友情出演みたいな感じでした❗藤原竜也、玉城ティナは凄く良かったのですが…もうちょっと展開どうにかならなかったのでしょうか❓目覚めたら夢だったみたいなオチだったら分かるのですが…ちょっと残念です❗あとアクションシーンは凄く良かったです❗
要らなくはない。
必要だと、きっぱり言い切ってはくれないけど、身を賭した行動から滲み出る想いの強さに打たれる。
殺し屋がモノを喰う。生と死の重なる場所、ダイナーでの一触即発物語。
色とりどりの料理や食材は出てくれど、腹は満たされない映画だった。
残虐に振り切ってくれるわけはなく、殺し屋たちにあるべき緊迫感は薄く、多種多様なキャラの魅力は活かしきれず、ストーリーの焦点の絞りが甘い。
この映画のどこに重きを置いたのか、それを探し惑ううちに終わってしまった感は否めない。
極彩色で装飾過多な美術とビジュアルにテンション上がって強制的に魅入られ、飽きることはなかったので一安心。
次々と現れては去っていくゴテゴテしたキャラ達も魅力的で、彼らが何をしでかしてくれるかとドキドキできた。
舞台調の冒頭演出は面白いけれど、モノローグだけでカナコの空虚さを掴むには若干物足りない。
しかし、いつも色のない瞳でオドオドしていたカナコがある事件を切欠に目に力を入れて動き出す様にだんだん惹きこまれていった。
外連味たっぷりのキャラ渋滞の中、カナコの「普通の女の子」感が引き立っていて良かった。まあ普通ではありえない可愛さなんだけど。
誰も自分を必要としないなら、まず自分で自分を必要とし価値を決める。
今まで逃げてきたモノはこの先しつこく付きまとってくるから、面と向かってみる。
自分のために生きることを始めた時の柔らかな表情があまりにも綺麗で、急にジーンとしてしまった。
そして隣にいて欲しい人の存在。
ずっとオオバカナコにゴリゴリに移入しながら観ていたので、ラストシーンは胸に激しく刺さってきた。ありがとうございます…。
何よりもボンベロが格好良くて、そのクールビューティーかつ他を寄せ付けない佇まいに終始焦がれていた。
この店の王だと豪語するまでの威厳がある。
個性豊かすぎる客を華麗にさばく手腕にメロり、食材を華麗に調理する手付きにメロってしまう。
しかしどうしても、殺し屋たちの殺し屋たる残酷性やその狂気をもっともっと味わいたかったと思う。
明らかに頭おかしいキッドの解体シーンはそのまま生で見たいし、クライマックスに戦闘を繰り広げるキャラはわりと突然現れるのでなんだか乗り切れない。
優しいスキンの常軌を逸した行動はパンチがあって良い描き方だった。
お情け程度のドラマを仕込んだエンターテイメントよりも、血みどろ内臓グチャグチャのバイオレンス・スリラーの方が個人的には圧倒的に好み。
いやそんなこと、この製作陣出演者で期待なんてしていなかったけれども。
この映画を純粋に楽しみたくて、原作を買ったまま読んでいなくて良かった。読んでいたら文句しか言えなかったかもしれない。平山夢明氏は裏切らない。明日読もうかな。
ただどうしても私は、ボンベロないし藤原竜也に対して全身でドキドキし、目を奪われていたので、映画としてあーだこーだと言いつつ、どうしたって、何だかんだで、楽しんで観られたので、オールオッケー。
2019.7.5 再鑑賞 追記
募る期待寄せる想いが一旦消化された分、初見時よりも楽しめた。
料理の美しさがクローズアップされる反面、それが美味しそうに見えるシーンは少なかった。
全体の映像演出のせいもあるけど、むしろ毒々しく、どこかグロテスクな印象。
食材同士がソースに塗れ擦れ合いぐちゃっと鳴る音なんてまさに。
内なる欲望を意識して料理すれば良いのね。学びました、若。でもあのハンバーガーは到底口に入りきらないでしょう。
エビとマンゴーに丸々した何かのソースをかけた何かが気になる。どんな味がするものか。
無礼図御一行のコテコテな宝塚フューチャー、好き。
美しくかっこよくてときめいた。
真琴つばさに気付いた時、その目に射られてちょっと息が苦しくなるほどだった。
チカーノ的なブロ御一行もハイテンションで好き。
2019.7.5 再々鑑賞 追記
慣れた。というかちょっと中毒になってきた。一日三回は体力的にはキツいが、脳に擦り込むにはもってこい。
カナコは最初からわりとピンチを脱する力や生きようともがく力があったことに気付く。
So You!!!カウボーイ&ディーディーのキャラが好き。チューイングガムキッス、濃厚。
キャラの難しい名前をご丁寧に表記しているのはいいんだけど、フォントがエキセントリックでかなり読みづらい。
吉村界人演じるキャラがカナコに言う捨て台詞好き。そんなわけないでしょ。
監督の色が濃いのは面白いもので、受け手によって印象は正反対だろうと思う。
蜷川幸雄と藤原竜也を並べたショットは、個人的な思い入れとしては相当胸熱なものだけど、私情が強いように感じて映画のノイズになってしまったように思える。
彼らの関係を知らなければどうってことないんだけどね。
師をバックに、自身にも当てはまるセリフを言う藤原竜也が印象的。その通りだよね。
改めて、美術や衣装に目を奪われた。
あの超絶ポップなメイド服をボンベロが選び着せてるのかと思うと苦笑いしてしまうが。
クールな顔してどんな趣味よ。
ボンベロの着るコック服のシルエットは最高だし、マリアの色気ムンムン花魁風着物も良かった。
三回目ともなると少し気も緩んできて、自分の欲望をちょいと混ぜて若干邪な妄想を時折挟みながら観ていた。
実に美味しかった。ご馳走さまでした。
(まあ当たらないだろうと思って応募した舞台挨拶回に二回分当選し、また座席への強いこだわりから舞台挨拶回の前に鑑賞したので、一日三連続ダイナーという狂ってやがるスケジュールになった次第。)
独特の作品。
作品の独特さと配役がマッチしていて、引きずり込まれた。
ヒーローのボンパレの気高き雰囲気。
ヒロインのオドオドしている所。流れていくにつれしっかりと自分の意思を持っているところ。
また、周りの幹部ランクの配役(特に真矢みき)の配役もよい。
銃撃戦とキャラビジュアルや店のビジュアル。
また、その時に合わせての演出もしっかりしていた。
メイン2人の言葉でグサッとくるものもあった。
ボンパレの心境の変化もしっかりと描写されていた。
(最初は道具としてだったが、最後は逃げ道まで確保してる。そこの描写もあったし。
少し残念なのが、周り(組織)の描写があまりにも少ないのと、関係が出てなかったので、理解したりどーいう人だっけ?的なのがあったのでなんとかならないかなと思った。
残念なところはあったが、いい感じにまとめられていたと思う。
おすすめの映画はと言われたら勧める。
蜷川ワールド全開の映像美
蜷川ワールド全開の素晴らしい映像美で
こんな色彩に溢れた映画初めて観たってくらい
ほんとに綺麗でした。
料理もすごく美味しそうです。
一人一人の個性が強く全員狂ってますが
それぞれの美しさも際立っていました。
皆さんの演技力ほんとに素晴らしかったです。
改めて豪華だなと思いました。
ちょい役すら豪華です。
個人的にグロいシーンなど得意ではなく
普段は、あまりこういった作品は観ないですが
この作品は、ただの殺し合いではなく
それぞれの想いに涙するシーンもあり
胸に刺さりました。観て良かったです。
主題歌も最高に良いです!
蜷川実花って言わなくても蜷川実花作品って分かる
つまらなくてびっくり
蜷川実花お気に入りの人気俳優陣使っただけの豪華なプロモ
玉城ティナのウェイトレス姿めっちゃかわいい
玉城ティナは喋り方が広瀬すずに似てる
藤原竜也のセリフはモノマネ芸人のレパートリーにされそう
砂糖の一粒が俺に従うって言う意味も分かんない
黒いハンバーガーは美味しそうだけど俳優陣とセットが豪華過ぎて他の料理が頭に入ってこずおいしそうに見えなかった
何で藤原竜也は窪田正孝のスフレに必ず異物入れるんだろう?
完璧だとおかしくなるっていう設定も難しくてついていけなかった
玉城ティナと窪田正孝がお互いに心許すシーン?はファンにとっては堪らないはず!
個人的には窪田正孝の母親役の木村佳乃のファンなので、母親との思い出のエピソードがほしかったな
筋肉体操でブレイク中の武田真治は前に蜷川実花と写真集を出して、その筋肉がNHKの目に止まって筋肉体操のオファーがきたらしい
本郷奏多は生きてるのか死んでるのかが謎
本郷奏多のツレの老人は必要だったの…?
斎藤工、佐藤江梨子、小栗旬はすぐ死ぬ
小栗旬は奥田瑛二に殺されたの?
色々ぶっ飛んでるから忘れちゃう
余談ですが、奥田瑛二の奥さん安藤和津が普通に客席にいました!
最後の見どころの藤原竜也と真矢ミキの闘うシーンは2人とも横に飛びながら撃つとこがマトリックスのパロディみたいでギャグだった
真矢ミキも生きてるのか死んでるのかが謎
真矢ミキの子分も宝塚トップスターでみんな美しいので真矢ミキなのか子分なのか見分けがつかなかなかった
というか玉城ティナは料理が上手なら普通のレストランでバイトすればいいのに
あんな可愛い子が旅行会社の看板持って突っ立ってたら大変だわ
いいところは蜷川実花作品って言わなくても
赤、花、水
が出てくるので蜷川実花作品なんだなってすぐ分かりやすい
最後に生きるために食べる、食べるために生きる
みたいなセリフがあれば締まったのにな
原作読んだことないけど原作もこんな感じなのかな
想像よりもグロくないからよかった
撃つ、刺す、叫ぶだけの映画だった
父蜷川幸雄の使い方。
蜷川実花ワールド。色彩がすてき。この人ならではの感性。
父親の蜷川幸雄は藤原竜也の恩師であり、その御縁をつないだ作品なのかと思う。お父さんそんなところで使って大丈夫かとちょっと笑った。
みんなぶっとんでるキャラやメイクで、すごく残酷な話なんだけど、全然重くならず。
蜷川実花の映画はよくわからん。て、過去の作品みて思ってたけど、この作品もそう思いました。でも全部わかる必要もないかなも思ったり。
原作未読だから楽しめた気がする。これから原作も読んでみたい。
もう一回じっくり観たいなー
圧倒的な蜷川マジック
スクリーンに映し出される色彩美に感動。これが蜷川マジックなのかも。殺し屋相手の作品にも関わらず変な恐怖感を抱かせない。でも迫力は満点。今ままでにない感覚で爽快な作品。やはり藤原竜也の演技は際立つ。蜷川監督の目利きは間違っていない。料理も美味しそう!!
全390件中、381~390件目を表示