劇場公開日 2019年7月5日

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「食堂が舞台装置で終わってしまうのが残念すぎる」Diner ダイナー たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0食堂が舞台装置で終わってしまうのが残念すぎる

2022年7月18日
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鑑賞方法:VOD

怖い

単純

興奮

ドンパチドンパチドンパチ!モグモグ…ドンパチドンパチ!モグモグ…ドンパチドンパチドンパチドンパチドンパチ!って割合。胃もたれするわ。

蜷川実花監督はきっと、見返りのない人に対しての希望を描きたいと思っているのだろう。『xxxHOLiC ホリック』もそうだったように、愛を知るみたいな作風が割と多い気がする。そんでもって、今回のヒロインが玉城ティナさんな訳で。俺はぁぁぁ!!!ここのぉぉぉ!!王だぁ!が藤原竜也さん。いわゆる愛を教えてくれた人と、愛を教える人みたいな関係は序盤から匂っている。まして、イントロダクションで舞台的な展開をしているので、その色が一段と強い。

さて、序盤からドンパチされているのだが、食事もまあ鮮やかなこと。もっと鮮やかな料理をもっと見せてくれれば満足度も高いとは思うのだが、なんせワンシチュエーションの蜷川ワールドって感じが否めない。舞台装置に成り下がった食堂で、ドンパチドンパチ、またドンパチ。クライマックスまで緊張が続かず、既視感を覚える。鮮やかな色味も銃弾が飛び交えばガチャガチャ眩しいばかり。厳しい評価される理由が何となくわかった。

キャストは豪華だけど使い方に疑問も残る。小栗旬さんはほぼ見せ場がないし、メインイベントに華があったなと感じにくかった。そんな中、窪田正孝さんの演技は新発見。意外とイケるな…むしろもっと観てたくなった。キャラが乗っている方が個人的には好きかも。玉城ティナさんも人形みたいなプロポーションを持っているので、メイドというよりリカちゃんみたい。ヒロインの輝き方が格別だった。

美しさがある一方で、ストーリーを引っ張ることの難しさを改めて感じる。これだけの派手さを持ってしても単調に写るのだから、致し方ない。

たいよーさん。