七つの会議のレビュー・感想・評価
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七つの会議と言うよりも、野村、香川、及川、吉田、土屋、鹿賀、北大路達七人の競宴
私は本作を2月10日の3連休の中日に観た。と言うより、当初の予定では「ファーストマン」を観るつもりで出掛けたが、席の予約をしていなかったので、「ファーストマン」がその日の分は総て完売していて観られないので、急遽観賞映画を本作「七つの会議」に変更したのだった。
でも、これが意外にも私には正解だった。野村萬斎は、古典芸能では素晴らしいキャリアを持っておられる大ベテランではあるけれども、彼が現代劇の、しかもビジネスマンを演じる事に少なからず違和感と言うか、勝手に臭いかな?と言う先入観を持っていた。
何しろ、「のぼうの城」は全く楽しめない作品だったし、予告編を観た印象では、この八角と言う主人公のキャラにリアリティーや、魅力が感じられない気がしていたので、何となく普段ならスルーしてしまう映画だった。
しかし、普通ならスルーしてしまう筈の本作をいざ観てみると、とても緊迫感があって、登場人物同士の誰と誰が、本当は裏で繋がるのだろうか?ラストに向かうまでの社員同士の裏駆け引きが中々読み難い形で物語が進行してくれていた点が、私にはかなり楽しむ事が出来る要因になった。
まあ本作の原作が池井戸潤である事を考えれば、面白い展開になって当たり前で、楽しめる作品になるのは当然で、スルーしようとしていた私の方こそ、あまのじゃくだったのかも知れないな。
映画はやっぱり先入観を捨てて、気持ちを白紙にして楽しむのが一番と言う事を再認識した作品でした。
それに本作の魅力は何と言っても、野村を囲むキャスト陣がめちゃめちゃ素晴らしい豪華キャストだった事。
出演キャストの味わいを充分に楽しめる作品と言う点に於いても、今年のヒット作である「マスカレードホテル」とは出来栄えが数段格上だったと思う。
香川氏の芝居が良いのは当然の事だけれども、キャストのみなそれぞれが、とても嵌り役に思えた!中でも特筆すべきは、及川氏のイキイキとした表情が素晴らしかった点!
TVの人気シリーズの「相棒」で見せる、水谷に気を使った芝居と違い、水を得た魚が、大海原で気持ち良く泳ぎ回るような豊かな表情が最高だった。「相棒」では及川氏の俳優としての豊かさをきっと水谷に盗まれていたのだろう。
そして、出番が少なかったけれども、吉田羊氏が良かった! 彼女の確かな芝居の巧さは言うに及ばず、彼女だからこそ自然に醸し出せる場に合った空気感と言うものがひしひしと伝わって来た。
それから、土屋太鳳も大健闘していたね。
「マスカレードホテル」もそうだけれども、矢張り女優さんの個性や魅力を巧くどこまで活かせるかどうかで、作品全体の出来栄えのランクがガラリと変わるのかも知れない。
その為には、監督の演出の巧さもあるだろうし、脚本が細部に渡る登場人物の一人一人まで、しっかりとした命あるセリフや個性を持たせる内容に仕上がっているかどうかと言う点に尽きると言う事なのかも知れない。
本作では欲を言うなら、伏線の描き方をもう少し自然に、さりげない形で見せて欲しかった気もする。そうでないと伏線の回収の為の説明書の様な作品になってしまうと作品の面白さが半減しかねないので。
だが本作は、思わぬ拾い物をした様で、何となく楽しく映画館を後にする事が出来て良かった!
本は面白いのかもしれないが・・
お馴染みと言える人が、予定通りの役を演じていた。
映画好きとしたら、驚きは無く、なるほどね。って感じ。
擬装、隠蔽など、まさに今の内閣を現しているのかと、思えて、最後も結局は何事もなかったかのようになるのかなと思ってしまった。
商業映画だから仕方がないが、香川照之は、癖のない普通の人を演じたのを見たいしし、もう、会長って言ったら北大路みたいな配役はやめてみませんか。
隅から隅まで
役者さんと一言で言ってもたくさんの分野がある。その道を極めた方たちが集まった作品だと知らず観に行って驚いてばかりだった‼️
野村萬斎さんの変わり者の演技からもの悲しげで優しい語り口のギャップがとても良かったです。一気にファンになりました。
現実を考えたらあり得ないこともあると思うけど、世の中に無くはないことだと思った。
最後に出て来た弁護士さんも黒幕なんじゃないかと分からなくなるくらい、役者さんたちの演技に振り回される映画でたくさんの人におすすめしたいです。
観に行って良かったです。
これはよかった!
これはよかった!
こんなに夢中になって観られたのは久しぶり。
こんなに濃い内容とは思っていなかったので、劇場のスクリーンで観て本当によかった!
野村萬斎さん主演の映画を観るのは花戦さ以来だけど、やっぱり彼の演技は好きだなー!
また観たい(*≧∀≦*)
人生の意義とは。超豪華キャストで投げかける、珠玉の社会派ムービー!!
【賛否両論チェック】
賛:「働く」こととは切っても切れない、組織の中での在り方や己の正義等、様々なことを考えさせられる。とっても豪華すぎるキャストにも注目。
否:独白形式の展開は、やや好みが分かれるか。展開もある程度は読めてしまいそう。
まさに、観ていて色々なことを考えさせられる作品です。あまりストーリーのことを言うとネタバレになってしまいますが、会社や組織の中での己の在るべき姿や、何を自身の正義として生きていくのか、そして何より「働く」ということの本当の意義。そういった人間の根本的なところを、現代の社会問題を通して改めて考えさせられます。
出演者も超豪華。1人1人が独白をしながらお話が進んでいく演出は、やや好き嫌いが分かれるかも知れませんが、
「ここでこの人!?」
というようなビッグネームが目白押しですので、出演者目当てでご覧になってもイイくらいです(笑)。
とにかく様々な感情・考えを痛感させられる作品であることは間違いありませんので、是非チェックしてみて下さい。
見応えありました
これは組織に属する人がみたら誰でも共感大の映画ではないでしょうか。
ちょっと大きな会社であればどこにでもある派閥や出世争い。そして営業部であればどこにでもある売上げ至上主義。
それが背景となってそこに生ずる部署間の摩擦やパワハラや不正と隠蔽。
多くの企業が抱える問題や闇を浮き彫りにした問題提起の映画といえます。
組織やまわりに流されず常に信念を貫き正しく生きてゆく勇気を持っていたいものですね。
モヤモヤ感が晴れない
前半、全員が恨みつらみが張り付いた醜い顔をして嫌味を言い怒鳴っている不快感。
睨んだ醜い顔のオンパレードが脳内に焼き付いているだけで観なきゃ良かったと不快になる。
後半も野村萬斎の演技は素晴らしいけど…そして他の俳優さんの熱のこもった演技に夢中になったけど…
脚本のモヤモヤ満載で少しも晴れない私がいる。
クチコミが良かったので期待し過ぎた感あり。
池井戸さん、日本企業に怨みでもあるのか?
昭和の内容…
日産ゴーンさんといい「虚偽」が明らかになる時代が来ました。七つの会議よりも見応えのある現実がある。
あくまでエンターテイメント
リアリティーを求めるレビューが多々ありますが、私は率直に楽しめました。
映画はエンターテイメントです。
ドキュメンタリーではありません。
何より昨今の日本映画にありがちな【引き画像ばかり】が無く、役者の【アップ】が大半でした。
引き込まれる映画と言うのは【役者の表情を粒さに捉えているか】に尽き、そういう観点からしても この作品は高評化に値すると思います。
エンドロールで八角さんが【この国】に対する旨を淡々と語っている内容が、この映画で一番言いたかったことなのでは?と思ったら……
今さらながら【日本】と言う国にゾッとした。
顔近っ! 飽きない顔芸!
とても面白かったです。
野村萬斎さんの声はとても素敵で迫力があり、香川照之さんの表情はこれでもかっと目まぐるしい程に変わり、顔の動きから目が話せませんでした。しかも、超顔近いし、笑ってしまいました。
内容は、池井戸潤ワールドで予測がついてしまいますが、一つ一つがとても深く考えさせられるモノです。
「営業って難しいね」って言葉は、12年営業に携わった私も、何度も口にした言葉。
出る者は叩かれる、背く者は弾かれる。
信念をもズタズタにされる。
萬斎さんの最後の長いセリフは、組織の人間として仕方がない事なのか?
香川さんの「組織に背く事がこれ程にまで怖い事なのか?」には、胸が熱くなりました。
黒幕が分かった状況で、もう1度観たいと思いました。
テレビで十分
池井戸潤が大好き、半沢直樹からTBSドラマは全部見てる、全部大好き、そんな私が期待に胸をふくらませて映画館まで足を運びました・・・が・・・、
確かにおもしろかったです。役者も達者で、テンポも速いです。
でも正直、「テレビドラマで十分」「映画にする必要性を感じない」でした。テレビが下というのではなく、むしろテレビでじっくりとやった方が、より池井戸作品の機微を伝えられたのではないかと思います。
元妻とのやりとりも、ドラマであればきっといいシーンになるのだと思うが、あのスピード感の中で見ると退屈で、私は居眠りしそうになりました。
半沢直樹では、滝藤さんが演じた真面目で優しい夫が、いじめに耐え、命がけで仕事に向かい、それでもうまくいかなくて道に倒れて嗚咽するシーンを見た時は、サラリーマンの悲哀に胸が熱くなりましたが、七つの会議はそういう池井戸作品ならではの機微を取っ払って、ただ悪を追い詰めていく娯楽作品に成り下がった感が否めません。
冒頭で、大きくゆっくり「TBS」と出た時に、踊る大捜査線で「フジテレビ」と出た時のような嫌な予感がしましたが的中しました。
ボヘミアン・ラプソディを見た後だったこともあり、「この程度なら、テレビ放送まで待てばよかった。時間とお金を無駄にしたな~」と後悔しました。
打ちひしがれる
池井戸潤が面白くないわけがないので、もしもそれが駄作になるなら監督のせいとまで考えながら観に行きましたが、私こそ、この作品の悪であることを痛感させられましたw
サラリーマンには耳が痛い話でしょうし、萬斎さんのような人が居て欲しかったと涙する人も居ると思います。主要人物はすべて主役級の役者ばかりで、まさに日本版オーシャンズ。非の打ち所がない…と思ったらありましたね。坂田はなんでやつれてなかったんだろう?あんなお肌ツルツルで、健康的なプックリ体型。違和感でしかなかったです。
しかし福澤監督は、これで二作目ですが、まだハッキリとした色が見えないのがちょっと残念でした。
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