タリーと私の秘密の時間のレビュー・感想・評価
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シャーリーズセロンの役作りへの手加減のなさが今作もすごい 役のため...
シャーリーズセロンの役作りへの手加減のなさが今作もすごい
役のために18キロ増量した身体は見間違えるし、メイクや表情も、全てに疲れきった母親にしかみえない
3人目が間もなく生まれるところから物語は始まる
やんちゃどころじゃない情緒が不安定な息子
手はさほどかからない娘
ゾンビ(ゲーム)より妻にもうちょい手を貸してよと思ってしまう夫
同じく子供がいても、自分より落ち着いてゆとりのある生活をしてる兄夫婦
そして、手を抜けず、人に頼れない主人公
3人目の誕生で何かが壊れ始める
そこに現れる夜だけ赤ん坊の面倒を見てくれるナニー
彼女の登場で全てがよい方向に変わり始める
ここら辺の変貌、シャーリーズセロンさすがです
でも、見てて感じ続ける「あれ?もしかして?」がだんだん大きくなってきた頃、
物語はラストに向けて大きく動き始める
ああ、やはりそういうことだったのか
そう思うと同時にそれまでの伏線を頭の中で回収しながら
納得するところと、もう1度観たいところが出てくる
テーマはありがちだけど、ちょっと違う切り口で見せてくれた感がある作品
26歳と40歳
3人目の子供が産まれ家事に育児に行き詰まる女性が、兄の紹介で雇ったベビーシッターとの交流で救われて行く話
仕事はちゃんとしているし、子供の宿題はみてくれるし、優しいけれど、ゾンビハンターな旦那。
不満はないけど母ちゃんは大変なんだぜ。
最初は不安ながら心を開き打ち解けていく様子や主人公が活き活きとしてくる様子をコミカルなセリフを織り交ぜながら楽しく見せてくれて面白かったし、終盤のパートはそこまで説明しなくてもという感じも否めなかったけれどなかなか唸らされたし、途中で感じた引っ掛かりを回収してくれて良かった。
それにしてもシャーリーズ・セロンのモンスターにも引けをとらない体型をつくっての、母親感を醸し出す表情と演技力。彼女はサイボーグですか?
やっぱそうだよな。
子供を産んだ数年前がフラッシュバックしました。自律神経ギリギリに免疫不全で、体をかきむしりながら授乳してた頃を。
40過ぎの3人目が想像を絶する試練であることが、よく描かれていました。
特に息子の問題について彼女、一人で抱えているのを観るのが辛かったです。
なのに旦那のマイペースな感じがおかしいなぁと冒頭から違和感。
タリーが出てきてからも、全体的にいい方向に向かってるんだけど、やっぱ彼女の旦那に対しての態度がおかしい。
うん?
なんだこの違和感って。
もはや怒りを感じるだけの力が残ってないのか、不要な感情をオフにする省エネモードなのか、これはかなりヤバイなぁと思って観てました。
そしてラスト途中で納得!!
Oh, she is so perfect!って。
シャーリーズ・セロンの女優魂に男はひれ伏すべし‼︎
たぶん、20Kgくらいは増量して、心も身体もボロボロになった3人の子育て中のママを有無を言わせぬリアリティで演じています。
つい最近、カメラを止めるな!で『映画が出来ること』の可能性の拡がりに衝撃を受けたばかりですが、この映画は『ひとりの俳優が出来ること』の可能性もまたこんなにもあるんだ、ということをまざまざと見せつけてくれました。
女性が仕事や子育てや家庭を維持していくことの生半可でない大変さを描くのに、身体を張って臨み、現場のスタッフ、キャストもその情熱を肌で感じ、全員でしっかりと作り上げられた作品だということが伝わってきます。
既婚、未婚、子どもの有無に関わらず、男性は社会全般の子育て環境作りにおいて自分は何が出来るかを考えないといけないと痛感させられました。
前述のカメラを止めるな!もそうですが、この夏はインクレディブルファミリー、ペンギンハイウエーといい、スタッフ・キャストが共通の情熱を持って一体となって作ったように感じられる作品が多くて、とても幸せです。
蛇足ながら…興味のある方は『告白小説、その結末』もご覧になると、意外な共通点を見つけられるかもしれません。
面白かった
こういう小品を、スター俳優自ら製作に名を連ねて世に送り出す事はとても意義深い。セロンさんの相変わらず身体を張った役作りに痺れる。皮膚とかちゃんと元に戻るんかいな。
乳幼児育児真っ最中の母親達へのエール、ではなく祈りとして捧げられた映画のよう。世代的にもドンピシャなシンディ・ローパーが、たいへん心に沁みた。
続けてもう一本見る予定だったが、罪悪感から「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を見ずに帰宅。
子育ての大変さをよく描いてる、
赤ちゃんの夜泣きで夜も充分に寝れないし元々いた二人の子供はまだちっちゃいし、夫からは冷凍ピザかって皮肉られるし。旦那に関しては逆に冗談なの?ってぐらい無神経でイライラした(笑).
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最初この映画ではベビーシッターについて主人公も否定的だし、今の社会でも否定的だと思う。でも私の場合、映画の中の赤ちゃんの泣き声だけでイライラして仕方なかったし、実際マーロの立場だったら手をあげちゃう気がする。
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この映画の中でマーロが子供に暴力振るうとかは全くないけど、毎日の疲労と赤ちゃんの泣き声と子供のグズりでついイライラして手を挙げてしまうぐらいならベビーシッター雇った方が100倍増しだと思うんだよね。
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自分に余裕がなければ、自分の子供でも可愛がれないよ。
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そして旦那さん、最後の謎が解けた瞬間に全然良い父親じゃないやんって理解した(笑)子供の宿題教えてるだけで子育て手伝ってると思ってたんだろうな。
夫婦で観るべき!?
日本では他人に子供を任せる事に母親自身が罪悪感を感じたり、世間体を気にしたりしますが、この映画を観ると案外アメリカでもそういう感覚があるのだなと思いました。子育てに奮闘することは世界共通なのだなと。
育児に男性も参加しているつもりでも、実は女性が1人で抱えている事がまだまだ多いのが現実だと思います。
男女でこの映画を観て話し合うきっかけ作りにするのも良いかもしれません。
家事と育児を一人でこなすのは無理!!
気軽に楽しめる作品で、笑いあり、共感するところあり、考えさせられるところありで、シャーリーズ・セロンはやっぱり良いなぁと思った映画だった
主婦のマーロ(シャーリーズ・セロン)には小学生の子供が2人いて、3人目が生まれたばかり
夫は仕事と自分のことで手一杯で、子育てを手伝わない
そんなマーロを見かねた富豪の兄は、マーロに子守りのタリーをプレゼントするのだが…というお話
私の周りでは、7月になって夏休みに入ると、主婦の友人たちから「地獄の夏休み」という悲鳴が聞こえてくる
学校が休みになると、彼女たちの仕事が増えるからだ
私はこの映画を観ながら、そんな彼女たちのことを思った
ちゃんと子育てしたつもりでいても、子供は思うように育たず、学校からは「落ち着きがないから、なんとかしてくれ」と苦情を言われてしまう
生まれたばかりの赤ん坊には、夜中に何度も起こされて寝る暇もない
かと言って、子守りを雇って自分の子供を他人に見てもらうのは、なんだか気が引けてしまう
つまり、真面目であればあるほど、完璧にこなそうとすればするほど、主婦業は大変であり、どんどん精神的に追い込まれてしまう
そこで登場するのが、子守りのタリーだ
初めは子守りに難色を示していたタリーも
「兄のプレゼントだから」と、家に来たタリーをしぶしぶ受け入れるが、そのうちタリーがいなくてはいられないようになっていく
若くてキラキラ輝くタリーは、マーロの生活に新しい風を送り込み、マーロは女性としての輝きを少しずつ取り戻していく
マーロがタリーと出会って思い出したのは「若かりし頃の自分」だ
夢をと希望にあふれ、ボーイフレンドたちを夢中にさせ、時にはルームメイトとケンカした日もあったし、嫌なことがあった日は一晩中飲み明かしたい時もあった
忙しい日々に追われ、あの頃の自分をどこかに置き忘れてしまったことに、マーロは気付いたのだ
そこから、マーロはかつての自分を取り戻す努力をはじめる
彼女自身が変わろうとすることで、家族の彼女を見る目も変わっていく
そんなマーロとタリーの関係を見ていて思うのは
完璧な主婦を目指してはいけない
時には自分自身をケアして、他人に頼れるところは積極的に頼り、
子育てと家事には家族のサポートが絶対に必要ということ
子供たちだって、いつも忙しくてイライラしているお母さんよりも
キレイで楽しいお母さんが良いに決まっている
だからこそ、お母さんの心にゆとりができるような環境作りが大切なのだ
この映画は、忙しい主婦の気持ちを代弁してくれるものになっているけれど
「子育ても、家事も妻に任せきり」という旦那さまたちにこそ観て欲しい作品だった
ぜひ、この夏休みは、半日だけでも誰かに子守りを頼んで、できれば夫婦で観て欲しい作品である
裏の裏をついた育児体験記。
疲労感120%。
母親の辛さ大変さを、まるで自分が体感したからのような映画でした。
これから子供を産み育てたい自分としては、決して他人事とは思えません。
子育ての辛さというのは、実際やってみないと分からない事だらけでしょう。
授乳→オムツ替え→洗濯という終わりのない家事と育児から、観ているこっちが疲労困憊になりました。
世の中のお母さん達は、みんな大変な思いをして育ててくれたんだと実感しました。改めて親に感謝しなくてはいけませんね。
夫は優しい言葉は掛けてくれるものの、育児は妻に任せっきり。
対する妻は、完璧な母を演じたいと妥協を許さず、必死に子育てに専念しています。
現役時代、仕事をきっちりこなしてきたからこそ、子育ても完璧でありたいと願う気持ち…分からなくはないです。
でも、何でもかんでも自分の思い通りになんていかないのが人生。
時に誰かに頼ることも大切です。
ある日、自分の体力に限界を感じた彼女は、夫に頼み込んで夜だけの子守を雇うことにします。
22時半きっかりになるとやって来るベビーシッターは、美しいスタイルと容姿を兼ね備えた完璧な女性でした。
自分の若かった頃を思い返しながら、彼女の美しさに憧れとトキメキを感じたことでしょう。
徐々に彼女との交流が増えることで、気持ちに余裕が生まれ、見違えるように表情が変わってきた彼女。
その変貌ぷりには、本当に驚かされました!
妻ではなく1人の女性として女として美しくあろうとする、「まだまだ自分はいける」という熱意のようなものが感じられました。
しかし、理想と現実の境はある日突然決壊してしまい、彼女はとんでもない事件に巻き込まれてしまいます…。
完璧だったはずの彼女に一体何が?
この続きは是非劇場で。
今回この映画で考えたいのは、子供を持つ母親の心境について。
現役時代の美しかった自分から、一気に結婚後のやつれた主婦へと変貌してしまう悲しみがたくさん感じられました。
子育てには、嬉しい瞬間もありますが、辛く悲しい瞬間もあるはずです。
子供の成長を見守りたいと思う反面、現実逃避したくなる妻の様子も共感できました。
これから子育てをするであろう自分は、辛い気持ちの中で子育てをするのか?
それとも、夫に支えてもらいながら、楽しく育てていけるのか?
まだまだ、先の話で見通しのない事ですが、あまりストレスを溜めずに、育児ノイローゼにならないよう、うまくガス抜きができるようになりたいなと思いました。
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