「期待値が高すぎた?愛は感じるけど残念」劇場版 SHIROBAKO korokoro32さんの映画レビュー(感想・評価)
期待値が高すぎた?愛は感じるけど残念
満を持して公開の劇場版SHIROBAKO。
めちゃめちゃ楽しみにしてきました。
結果から言うと、良いところも多いけど、謎なところも多すぎる!
まず、何より注目すべきは前半の宮森の葛藤。。
好きなことを仕事にしてきたはずなのに、そう言われることに苦しさを感じ、
ついには万策ケーキ屋で、「いいなぁ、好きなことを仕事にし」と無意識に口にしてしまうリアルさ。。
アニメ業界の自分としてはエグいぐらいリアルな描写で、辛かった。
そこで、劇場版制作の話が舞い込み、どう切り替えるんだろうと思いきや、謎のミュージカル。
これはない!!アニメへの愛を語りたかったのだろうけど、冷静に見ると結局1人の妄想。
それで心機一転、心象変化する!?そこ大事やん!
ミュージカルがダメな訳ではなくて、次のシーンで鋼のメンタルになってる宮森がロボットみたいに見える。鍋元Pも引いてたし。そしてプロデューサーになったの、最初に言ってー。(隣の人も途中でえっ?って言ってた。)
その前に平岡先輩がいい感じの事言ってたのに宮森はあんまり響いてなさそうだったし、実際急に先輩にあんなこと言われたら何言うてんねんって思うだろうけど、じゃあなぜ言わせた。
あとバトルアニメシーン、これはめちゃめちゃすごい!かっこいい!かっこよすぎて笑った、けどちょっと長い!特にラスト。そんなに時間要らない!
尺使うなら、作画監督の絵麻が落ち込んだままでは?CGのみさが、後輩のスキルを見抜けずに落ち込んだのも、放置?
あと何より全体的に劇場版ならではの苦労とか、制作の違いが描かれてない。(色調補正の話が出ただけ。
というか宮森のメンタルの浮き沈みに架空キャラや妄想が都合よく使われすぎって、みどりも突っ込むでしょ。特大ブーメラン。
全体を通して見るとミュージカル前のリアルな鬱展開と、その後のコミカルなトントン拍子の温度差にちょっと戸惑ってしまう。
好きなことを仕事にする葛藤と、素晴らしさを描きたかったんだろうけど、SHIROBAKOって、半分はリアリティがあるところだと思ってたから、かなりデフォルメによっててらしさがなくなった気がした。
なんか賞賛ばかりなので、ちょっと待ってという意味でも★2。全体を通して見て元気になれた気はするけど雰囲気で持っていかれた感が否めない!
他キャラのスピンオフに期待。