「じゃあ、今日も「そこそこ」元気にやりましょ」体操しようよ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
じゃあ、今日も「そこそこ」元気にやりましょ
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映画「体操しようよ」(菊地健雄監督)から。
日本国民お馴染みの「ラジオ体操」を軸に、
いろいろな人の人生が交錯して、まぁ、面白かった。
ラジオ体操も真剣にやると、けっこうハードな全身運動だし、
そもそも、朝早く集まる理由は、健康維持だけではなく、
仲間とのコミュニケーションだったりする。
毎日、同じ時間に顔を合わせ、お互いの存在を報告し合う場、
それでもいいと思う。
だから規則も何もなく、緩い運営こそ、参加者の望むところ。
「余計な詮索はしない、この体操会の唯一の規則だ」と言う
個人のプライバシーに関することは、触れないからこそ、
多くの方が集まってくるのかもしれないな、とメモをした。
その極め付けは、毎回、ラジオ体操が始まる前の会長の掛け声。
「じゃあ、今日も『そこそこ』元気にやりましょう」
朝からあまりに元気過ぎても、1日が疲れてしまう。
かといって、あまり元気がないのも、おかしい。
だから「そこそこ元気」と言う表現が生まれたのかもしれない。
誰が遅刻しようが気にしない、そんな曖昧さが、この組織の魅力。
ラジオ体操の会場に早く着いてしまった人たちが、
何気なく、その場を掃除しているシーンも見逃さなかった。
老若男女、誰もが知っている「ラジオ体操」の歌。
「新しい朝が来た、希望の朝だ・・」・・これって名曲だな。
P.S.
字幕に「ラジオ體操の時間のテーマ」と表示された、
「体操」ではなく「體操」って、どんな違いがあるのだろうか。
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