「爽快で大胆でテンポの良い展開」引っ越し大名! asicaさんの映画レビュー(感想・評価)
爽快で大胆でテンポの良い展開
娯楽作品として完璧、今の私の気分としてはかなりの高評価。
星野源の役どころは、まさに彼へのあてがきかと思うくらいの適役。
さらに高橋一生についてはその役者としての幅がまた広がったように見えたほど。
いつも見かける脇の面々は相変わらずのそつのなさ。
なんだけれども配役については
最近 母親というと富田靖子なのはなんなんだろう?と思うくらい頻繁に見る。
富田靖子に限らず、
どうも近頃は、同じ役者さんばかりを見てる気がする。
もっと役者の層はあるだろうに、と思うんだけど
一握りの役者さんたちだけが大忙しとばかりに駆けずり回ってるように見える。
もっと幅広く使うという事は出来ないものなのだろうか。
そう言えば、江戸詰で馬走らせて国元と行き来する家来役の
山内圭哉さん。
時代ものだと頭がツルツルじゃなくなるもんだから、
このかっこいい顔の誰かは誰だ?見た事あるよねえ、と一瞬では思い出せなかった程。
別に好みという顔ではないけれど毛がない現代物とは随分と印象が変わる。
実際 史実の松平直矩は美少年好きだったようであり不遇にも何度も国替えを命じられているらしいのも本当。
江戸時代、特に元禄期あたりは徳川は各大名に対する警戒心もまだまだ強く国替えも頻繁であった。
綱吉期の柳沢吉保の力は強大で、綱吉の男色の相手であったことが出世をスピードアップさせたと言われているあたりから冒頭のエピソードとなっていくと想像できる。
武士の家計簿 超高速参勤交代 武士の献立 殿、利息でござる 等々、最近よくコメディタッチでの江戸モノが映画になるが、この作品もまた小気味の良さでの大円団で気分良く娯楽として楽しめるものになっていた。