初恋 お父さん、チビがいなくなりましたのレビュー・感想・評価
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若者には若者の、老人には老人の映画がある。
倍賞美津子さんと藤竜也さん、凄い。
演技というか佇まい、セリフ、表情、息遣いまで必見ですね。
木枯らしの頃が似合う作品ですね。
きっとご高齢の方をターゲットに作られたのではと思います。明日は我が身と私も心に沁みました。
家では威張っているが情けない馬鹿な男ですよ。
猫も帰ってきて、今後この夫婦がなにを話し合うのか楽しみです。
う~ん、残念
ありがちな初老夫婦の日常のすれ違い。ハッピーエンドっぽいけれど、実はこの後、悲惨な老々介護が待っている予感・・・いや悪寒。身につまされる想いと相まって、志津子さんと会っていたのは何故?という疑問が残ったまま、私にとっては後味のあまりよくない映画でした。
倍賞と藤が紡ぐ極上な夫婦像だが
東京郊外に暮らす勝(藤竜也)と有喜子(倍賞千恵子)の武井夫婦。
連れ添って50年。
3人の子どもも独立し、上のふたりは結婚して家庭も持っている。
だから、暮らしはふたり暮らし。
いや、もう一匹、13歳になる黒猫のチビがいるが、そのチビがある日、いなくなってしまい・・・
というところから始まる物語で、永年連れ添った夫婦が迎える晩年の危機と、それに伴ってわかるふたりの馴れ初めとそのときの秘めた想い。
というわけで、倍賞千恵子と藤竜也のコムビ(書き方、古!)で描かれる老年の夫婦の姿は極上。
だから、満足満足・・・といかないのが、映画の難しいところ。
なんだか、ふたりが暮らす郊外の街(町)の空気感に一体感がなく、なんともツギハギで興ざめ。
大きな駅前、それほど活気があるとも思えない商店街(魚屋や八百屋があるので現役の商店街だが)、大きな樹木が連なる大きな公園・・・
と、これは個人的な感覚なのかもしれないけれど、「これ、どこ? どんな街なんだぁ?」と思ってしまった。
なので、老夫婦ふたりのハナシまで嘘くさくみえてしまいました。
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