劇場公開日 2018年7月14日

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カランコエの花のレビュー・感想・評価

全36件中、21~36件目を表示

3.5外側から見るLGBTの視野、このご時世だからこそ考えるべき作品

2021年5月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

短編映画でNo.1の呼び声の高い今作。限定公開を受けて初めての鑑賞。進むのが怖かった…。

学校という社会の縮図の中で、LGBTの話題が身近に落とされる。犯人探しのように探る者、カミングアウトを偶然聞いたことに胸を痛める者、事実を知っても平然を装って取り繕う者…クラスの中の誰かに、自分のファーストインプレッションが存在していて、取り囲む環境を在々と照らされる。もちろん、そこに必ず共感してほしい訳ではない。寧ろ、カミングアウトに「あっ、そうなんだ」くらいになるのが理想だと個人的には思う。つまり、当事者にどう気遣っても、寄り添えていない。離していると同然なのだ。その難しさともどかしさが、空いた空席と共に浮かび上がる。しかし、「異性愛」がスタンダードとなっている以上、反芻するにも時間はかかる。結局、教育レベルからの改革が必要なのだろう。だから、これから育つ子どもたちが純粋に多様性を持つまで、社会的な変動は難しい気がする。
先述した、「ただただ怖い…」という意味をここで述べたい。それは、封鎖的で身を削られるように進むから。当事者が分からないまま進み、カミングアウトも許されない状況。知れば解決する訳でもない。その日々がカウントされていくのが怖かった。ひっくり返るまでは。

この映画を通じて、広い視野で話さなくてはいけないと痛感した。制度的な性的マイノリティの整備をしてほしいのではない。住みやすく生きやすいための環境作りが求められているのだから。今一度考え、自分自身に問いかけてみる。

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たいよーさん。

3.5表面と内面にある格差のリアル

2021年5月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

期間限定で無料配信されていたので気になり観てみました。
無料公開された背景には自民党のLGBT差別発言があるのですが、自分はただの映画好きだから政治的発言はしたくないし出来る立場じゃない。でも一応人間ではあるので同じ人間として「知らねぇクセに批判すんなよ!」と思います。
その「知らねぇクセに批判する奴」はこの映画にも出てきて、過剰演出気味ではあるものの現代人のLGBTに対する認識をビシビシと浮かび上がらせていた。
テーマの追い込み方がとにかく上手なんだよなぁ。日常からどんどん追い詰められていく姿を荒ぶる感情のような撮影で表現していく。
なんだかやりきれない。やっぱり社会全体の問題なんだなと改めて感じました。

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Pegasus

5.0カランコエの花言葉は〈あなたを守る〉

2021年5月23日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

難しい

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唐揚げ

4.0NCW卒業生の監督映画~同性に好かれた方の視点

2020年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

LGBTでレズの女子高校生を描く。個人の葛藤を描くというよりは、学校生活の中での生徒同士の関わりを描く。

全体的に淡いトーンの色合い。レズビアンの女子高校生に好かれる相手側の葛藤も描いているところが斬新。

いまLGBTを開示して寛容になっていこうとする社会の時流に沿った映画で、40分もので見やすい。啓蒙VTRにも使われているようだ。NCWの卒業生が監督した映画。

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菜野 灯

4.0繊細

2020年3月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

会話やクラス内の雰囲気にリアリティがあって親しみやすい映画

LGBTに関する映画は初めて見たが
この映画では当事者側の気持ちに入り込むことは難しいと思った。
偏見やそれに対する反応の難しさは感じることが出来た

私自身、女の子を好きになるし周りにもそうゆう子やそれで悩んでる子がいるが
実際こうはならない、と思った

もっとLGBTを軽く捉えるような人物がクラス内にいればもっとリアリティがでたのではないかと思う

エンドロールに桜の会話を入れたのはよかった

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まかの

3.5これがLGBTへの普通の反応なのかな。

2020年2月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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せつこん

5.0透き通った空気に織り混ざる残酷さ

2020年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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euri

4.040分で気付かされたこと

2019年5月23日
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mnb93

5.0美しい

2019年5月22日
iPhoneアプリから投稿

バスのカットが特にすき。あと、最後のエンドロール。

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なーーすび

4.5カランコエの花の花言葉はね、、

2019年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あっという間に終わりがきた。まるで、花言葉を頭の中で反芻しながら後悔しているツキちゃんが、時間を後戻りすることができない現実に戸惑っているのと同じように。
あの終わり方はずるいよな。反省する暇も与えないんだもの。尺がもともとそうだというのは別問題として、むしろあの尺だからこそ、僕の心に、やり残した気持ちを植え付けられてしまった。
たぶんツキちゃんは、避けてしまった自分を責めているかもしれない。守ってあげられなかった自分を。あそこは「違う」というんじゃなくて、肯定する別の言葉じゃなきゃいけなかったと悔やんでいやしないだろうか。今も。

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栗太郎

4.0新しいけれど自然な描き方

2018年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

あぁ、こういう描き方があったのか!と思った。周囲の視点。分かっているようで分かっていない、差別というものの意識が全くなく差別している、分かりあおうとしてすれ違う。短い映画の中にこれだけの表現を詰め込めるのは巧いな...と思った。
若い頃ってああいう風に自分と違う人間(みんな違うのに)、自分の常識で測れないひとたちをナチュラルに受け入れない、「ないもの」としてスルーしてしまう傾向があると思う。「あるのが当たり前、違うのが当然」という当たり前の多様性を皆が獲得するのはいつのことなのだろう。というか自分も無意識ではそういうことをしているのではないか。ひたすらに考えさせられた。

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andhyphen

3.5思いやりの形

2018年11月24日
iPhoneアプリから投稿

カランコエの花、なかなかみにいけなかったこの作品をやっと観ることができました。友達を思う心と未知なることへの戸惑いを素のままに表現されて、40分の短い中にいろんな思いが詰まっていました。

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ニョロ

3.5見えない配慮をする自分を見つめなおす

2018年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

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Naguy

4.5ぜひとも学校の授業で流してほしい作品。

2018年10月10日
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パンデミック和人

3.5あなたを守りたかった

2018年9月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

例の授業の辺りからだんだん居心地が悪くなってくる。
「見つかってしまう」という不安と「見つけてほしい」という欲求に挟まれて息苦しくなっていたら唐突に終わり、物凄いエンドロールに入っていた。

みんな少しずつ足りなくて、少しずつ掛け違えていくのが手に取るように分かる。でも誰かを責めることもできない。
下手な授業をしてしまう先生も月乃の困惑も新木の反応と終盤の変化もリアル。
ただあなたを守りたかった、というポスターの一文を思うだけで胸が張り裂けそうになる。

それでも明確な救いをいくつか拾うことができた。
高校生たちの一週間を切り取った作品なので、その前後中にあるたくさんの余白を自分なりに埋めていくのが楽しい。
カランコエの花に似た赤いシュシュが、途端に重くなるシーンがとても好き。
その時の月乃の行動とラストの行動が対になっていてすごく切なくなるんだけど、心情や意味の表現として分かりやすいし何より本当に綺麗だった。

マイノリティ側に分かりやすく感情移入させるのではなく、敢えてマジョリティ側に焦点が絞られているのが新鮮。
観た後たくさんのことを考えずにいられなくなるので、世界に問いかける手段としても良いと思う。
何より、普通の高校生に訪れた変化の時を描いた作品として面白かった。

ほとんどエチュード的に撮影していたらしい。所々たどたどしい部分はあれど、自分がその場にいるような感覚になり、個人的なことをよく考えてしまった。
一応そうだったりそうじゃなかったり、自分をジャンル分け出来ないままでいて、それが一番しっくりくるからまあいいかと思いつつずっと迷っている気もしていて、でもこの映画を観てその後の監督と出演者の話を聞く内に自分を見つけてくれたような、そっと肯定してくれたような気がして気付いたらボロボロ泣いていた。

映画では高校生が主体だけど実際は若者より親世代や祖父母世代の理解を得ることの方が遥かに難しいと思っていて、でもこの映画に関わったことや観たことで気持ちを近くしてくれた人が確かにいることが嬉しい。
個人にとっては自然なことでも、所謂LGBTが少数派であるとこは確かなので、違和感を覚えるのは当たり前だと思う。
人それぞれなのであまり強いことは言えないけど、例えばこの映画をきっかけに少しでも考え方の方向を変えたり心を傾けてくれる人がいたら良いなと思う。

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KinA

4.0タイトルなし

2018年7月17日
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鑑賞方法:映画館

保健の授業でLGBTを取り扱ったのを契機に、間接的にカミングアウトアウトを迫られる女の子の話。切ないが良い作品。

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マックス