「☆☆☆★★ いや〜!久しぶりになかなかの胸糞映画でしたな〜(-_-...」ジュリアン 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ いや〜!久しぶりになかなかの胸糞映画でしたな〜(-_-...
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☆☆☆★★
いや〜!久しぶりになかなかの胸糞映画でしたな〜(-_-)
しかもこれは、かなり後を引きそうなくらいの胸糞振り。
映画の冒頭、弁護士を交えての話し合い。
双方の話だけを聞いていると、妻側の意見には強引なところが感じられ。少々無理なこじ付けではないか?…と思えるのだが。
此処から映画はジワジワと、人間の真の怖さとは何か?を炙り出す。
中盤での子供を騙し、家に乗り込む場面。
男は突然に改心したかの様に見せ、一旦は安心させる。
この場面が有るだけに。最後の場面に繋がる時の怖さは倍増する。
特に、この時の暗闇での長廻し。
「行ったのだろうか?いや、まだ居るのかな?…もう行っただろう?」の。あの気になって眠れなくってしまう感覚。観ていても、この監督デビュー作らしいですが。いや上手いなあ〜…と。
映画のラスト。
男は逮捕され、既に安全は確保されているのに。その恐怖から、母親と息子はなかなか外に出る事が出来ない。
そして、それは通報した隣人の老婆にも言える。
事件は解決しているのに「良かったわね〜!」と喜ぶ事が出来ない。
みんながみんな、「これで本当に終わったのだろうか?」…と言う、心の底に不安感を持っている終わり方だった。
また、明らかに演出自体も「まだ何かあるんじゃないか!」と、観客に思わせている様に見えた。
この感覚って過去にも有ったなあ〜…と思い、「あゝそう言えば!」と思い当たった…。
ブレッソンの『ラルジャン』だ!
2019年1月28日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター2
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