劇場公開日 2018年12月21日

「U-NEXTで観ようとしたらアニメの方だけだった」ニセコイ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5U-NEXTで観ようとしたらアニメの方だけだった

2021年9月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

萌える

映画館では2019年1月21日イオンシネマ石巻で鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
U-NEXTで観ようとしたらアニメの方だけだった
動画サイトが幅を利かせているが旧作110円レンタルの地元のTSUTAYAやゲオはまだまだ必要不可欠である

原作未読
週刊少年ジャンプで連載していたらしいが北斗の拳やキン肉マンやシティーハンターで育った世代としては信じ難い絵柄で強い拒否反応
U-NEXTで知ったがあっちの方は絵がアニオタ好み丸出しでとてもじゃないが観る気になれない

監督は『俺物語』や『かぐや様は告らせたい』など数々のラブコメ映画の傑作を創った河合勇人

日本のヤクザの息子一条楽とアメリカのギャングの娘桐崎千棘が全面戦争を防ぐため2人の父親の強い勧めで偽物の恋人になるハメに
ドタバタ学園ラブコメディー
2人の相性が悪くよく喧嘩するのが味噌
楽はクラスメイトで和菓子屋の小野寺小咲が好きで警視総監の娘橘万里は楽が好き
ニセコイのはずがやがて千棘は楽を好きになる

楽と小咲の幼い頃からのエピソードを知り身を引く千棘が切ない

見どころは楽と千棘がダブル主演する文化祭のロミオとジュリエット
脱線するところとか好き

女子の制服の水色とかクロードが着ているピンクのスーツとか色合いはいかにも漫画的

楽の表情が面白い

DAIGO演じるクロードと青野楓演じる鶫誠士郎の数々のコスプレも楽しい

舞子集の恋人募集中ってところも好き
やたらテンション高めのキャラ

担任の先生はアニメ声の松本まりか

警視庁のパトカーの凡矢理ナンバーが気になるところ

昔から集英組とか講談組とかありがち
いつの時代も漫画家としてそういうことなのかもしれない

なんやかんやで丸く収まりハッピーエンド
某アニメのような嫉妬の炎に燃えた凄惨な殺人事件に発展することなく甘口なラブロマンスで終了
小咲がちょっと可哀想な役回り

エンドクレジットはメイキングがあって最後まで楽しめる

ネットで検索すればひどいらしいが原作厨によるありがちな検索汚染に過ぎない
娯楽作品として充分に及第点
僕はこういうの大好物だ
アイドル色が強いが侮れない
はっきりいって面白い

アニメなんかより中城あゆみの方が良いと感じる方が普通だと思うけどアニメオタクからすれば異端なんだろう

野川新栄