「主人公はどっちなんだろ」ニセコイ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公はどっちなんだろ
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序盤、中盤おもしろいの。最悪な出会い方をした二人が、でもどうしても恋人のふりをしなきゃいけなくなって。
男の子には気になる女の子がいるのに諦めんのか!とか、少しずつ女の子は男の子が気になっていって、男の子も意識してないけど女の子が気になってて、近づくのかな?と思うと、また何か起きて離れてって。
ドラマ作りの定跡に忠実なの。それで笑いの演出もうまかった。中島健人も頑張った。もっと滑っても不思議じゃないんだけど、ちゃんと観てられた。
前半は中島健人の話なんだけど、「主人公の錠前を開ける運命の鍵をもった女の子は誰だ」が明確になったところから、中条あゆみの話になんだよね。中島健人なにもしてないの。
文化祭で劇をすることにして《ロミオとジュリエット》で主人公の思いを語らせるって、これまた定跡だけど面白いのね。でも、中島健人が「俺、実は中条あゆみが好きだ」って気付くの、ちょっと無理あんの。
最後は追いかけて追いついてめでたし!ってとこだけど、ここずーっとシリアスタッチで引っ張るのね。これはね、中島健人には厳しかったと思う。コメディパートも混ぜて、ラストにもってって欲しかったね。
島崎遥香の役は、この映画の筋だと、なくてもいいのね。笑いをとるところでは使えるからいいんだけど。そこに起用されたぱるるはちょっと可愛そうだったな。
そして「この女の子いい」と鶫誠士郎役をずっとみてたんだけど、青野楓だったんだね。《ハイキック・エンジェルス》から好き。
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