「ん??」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)
ん??
※原作未読
イイもの見たような気もするけど、なんか変な感じもするのは何故だろう…。
一見ただ我儘を通しているだけのように見える鹿野氏が、障がい者だからと言って人生を諦めるのではなく、やりたいことに挑戦しながら、限りある命を全力で生きる眩しい世界観。その中に生まれた鹿野氏とボランティアたちの絆。
主人公を演じた大泉洋の演技もとても良い。冒頭の「なんだコイツ」感とか「知ってみればいいヤツ」感とか、よく表現したと思う。
…が一方で、彼のもとに集うボランティアたちが、何故にあれほどまでに熱心に関わっているのか、という鹿野氏の魅力に迫る部分が足りず、特に美咲が唐突過ぎて意味不明だし、途中ちょっと「嫌な女」だなとさえ思ってしまった😅
映画の世界は「人に助けてもらいながら生きればいいんだよ」という難病と闘う人へのエールのようであり、彼らにとって救いとなるサポートする側の人間の理解との相互関係があって成り立つわけだけれど、
「もうしょうがないなぁ」にしろ、その根拠がどこかにあるハズで、でもそこが希薄で、
例えば障がい者やそのボランティアについて「考えさせられる」よりは「鹿野氏は恵まれていたね」というところに着地してしまったかな…
原作はどうなのだろう?
また一つ、読んでみなければ、というものが増えてしまった。
コメントする