「よくまとまっているなぁ」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
よくまとまっているなぁ
筋ジストロフィーという筋肉がどんどん固まって動かなくなっていく病気を患う患者の役を、大泉洋さんが見事に演じておられます。
めちゃくちゃキャラの濃い、実際に存在した人間を演じるのって難しいだろうに、本当にユーモア溢れた脚本で最初から最後まで楽しませてもらいました。
ボランティアの方々の苦悩は実際たくさんあっただろうに、この作品の中ではほとんど描かれることがありませんでした。たぶん、そんな事を書く必要はないと製作者達がかんがえたのかなあ、、、
ボラを経験した者とそうでない者では、きっといろいろ価値観も感じ方も違うんだろうなと思いました。
横柄だなと感じる場面は正直ありましたが、そんな障害者がいてもいいじゃないかと笑い飛ばせる環境を作ってしまうボランティアの方々は本当に素晴らしいと思いました。
助けてあげているというよりも、やりたくてやってるという心が伝わってきました。
高畑みずきちゃんと三浦春馬くんのカップルの話も、作品を確実に面白くしてくれました。
まだまだ障害のある人に優しくない世の中ではありますが、障がい者、健常者と言う前に同じ人間ということをもっと私達が理解して、お互いにできることを丁寧に出来れば世の中は暮らしやすくなりそうな気がしました。
(そもそも健常者って言い方ね。なんかこれもちょっと考えものな気すらしてきた)
この作品を見て、勇気をもらったり、前向きになれる言葉をたくさん見つけました。鹿野さんの思いがもっともっと世の中に浸透してくれますように、、、
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