「学園ゾンビドラマ」がっこうぐらし! KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
学園ゾンビドラマ
甘酸っぱく弾ける青春模様の学園ドラマと、ドス黒くスリリングなゾンビアクションのマッチング。
バカらしくもホロリと泣けるし、普通に怖いシーンは怖い。
とにかくギャップだらけで新感覚。非常に楽しかった。
謎のほのぼの高校生活と微妙な演技力に「何を観させられているんだ…」という気分になってからの、勢いの良いジャンルスイッチの切り替えにまんまと引っかかる。
あの表情の意味や風景の全貌が見えた時は感動すら覚えた。
4人の生徒のキャラが立っていて可愛い。
スタイルオバケのくるみと途中入部のみーくんがお気に入り。
青春映画のテッパンの展開をベタになぞり、それぞれの心の内の葛藤や優しさと交流を分かりやすく見せてくれるので普通にボロ泣きしてしまった。
なんでゾンビ映画で泣かなきゃならんのだ。誠に遺憾である。
一つ問題が起きて解決、さらに問題が出てきて解決、の流れでテンポが良い。
終盤の絶望的展開とそれを走り抜けるくるみ達に心が熱くなる。先輩イケメン。
ミエミエな仕掛けもあざといアイドルショットもまた良し。のぞ姉良い人だな。
流石にクサすぎる演出が入ったり、アイドルを可愛く撮るための不自然なカットにところどころ萎えつつ。
スコップやバールのような物であれだけ鋭く殴っているのにゾンビ側から何の体液も放出されないことも気になる。
追ってくるスリルはあったけどもう少し見た目的にも楽しみたかった。
懐かしい合唱曲「大切なもの」が流れるシーンが好き。
自分も中学生時代に歌っていて大好きな曲だったのでノスタルジーに浸って感情が昂ぶった。
ついでに「COSMOS」や「大地讃頌」と「手紙」なんかも聴きたくなった。
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