劇場公開日 2020年7月24日

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「自由な表現が異世界へと誘う」LETO レト SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自由な表現が異世界へと誘う

2020年7月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

odessa上映なる音圧重視の特別なスピーカーを用いたもので観賞。
基本的に音で楽しむような作品だったと感じたので、良い音響で体感できたことは幸いだった。
自由で斬新な表現だったため、これまで見てきた旧共産圏の映像作品とは異なり、閉塞感みたいなものはみじんも感じず、抑圧するものが逆にフリーダムへの活力となっているかのような表現が個人的には気に入っている。
音楽自体は、普通のロックへのリスペクトで仕上がっているので、それほど真新しさは感じなかったけれど、馴染みのある曲調に結構引き込まれる。
カバーや懐かしい音楽がたくさん流れるので、何かしらお気に入りの場面を見いだすことができるのでは?個人的には、サイコキラーが最高だった。
過去の歴史を扱っているという意図でのモノクロだと(勝手に想像して)思うのだが、それを利用したカラー映像の対比なども魅力的。
実際にあった出来事や時代背景を描いているのに、不思議と別世界のファンタジーにも思えてしまった。
非常に魅力的な映画だったと思う。

SH