「【無私の姿勢を自覚なく貫く主人公の時空を超えた生き様を尊く描く秀作】」幸福なラザロ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【無私の姿勢を自覚なく貫く主人公の時空を超えた生き様を尊く描く秀作】
主人公、ラザロの透き通るような、端正で無垢な顔が忘れられない。
小作農を違法に搾取していた伯爵夫人の放蕩息子にも、貧しい村人達にも軽んじられながらも、優しい表情を浮かべながら懸命に働くラザロ。
ある出来事が起こり、目覚めたラザロが目にした風景は・・。
狼が象徴するものは何か?貧しい田舎暮らしと現代の暮らしと何が違うのか?
様々な事を私たちに問いかけてくる。滋味深いイタリア映画である。
堪能した。
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きりんさんのコメント
2020年10月2日
コメントありがとうございました。
もしもラザロのような従業員が、自分の部下にいたならば・・?ふらふらと居なくなってしまうだろうから、感動どころではないんでしようけれど。
醒めた(冷めた)目で見ればラザロのような困った“障害者”も、会社社会で居どころを用意してあげる。生きられるようにしてあげる。― それが福祉施設でもある会社社会なんだろうなぁと思います。
僕は同僚たちを見ていて、最近前向きにそう思うようになりました(笑)
kossyさんのコメント
2020年5月22日
何度も観る機会があったのに、『山猫』はまだ見てないのです・・・
ちょっと奔放な部分とはみ出し者のイメージがありましたが、やっぱり見てないと映画ファンを語れませんよね(汗)