劇場公開日 2019年4月19日

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「宗教画の歴史に刻まれる映画」幸福なラザロ Rewind Thatさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0宗教画の歴史に刻まれる映画

2019年4月30日
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鑑賞方法:映画館

宗教映画です。モチーフにしたと言うより、完全に聖書の内容そのものを扱っていると感じました。
教会の確立以来、印象派が現れるまで宗教画は常に絵画の中心でありました。(今も重要なテーマです)その宗教画の歴史に連なる内容だと感じます。

礼拝に来た信者に畏敬の念を抱かせ、聖書の内容を啓蒙し、警告する。それが私の把握している宗教画の役割です。この映画はまさにその役割を果たしていると感じました。
重要なのは その役割 宗教画としての性質を、隠さずに堂々と描いていることだと思います。

聖書の言うところのさいわいで、神の天国を約束されたものであるラザロ。彼を神の愛する子、心にかなうものと捉えてこの映画は作られていると思います。その様々な演出で、聖書の内容を計り知ることができます。

映像も独特で演技も素晴らしかったです。

Rewind That