「人とは」幸福なラザロ アツコさんの映画レビュー(感想・評価)
人とは
人は無欲無私な聖人ラザロのように
与えることだけでは生きていかれないので
搾取したりされたりになる。
知りながら搾取することもあれば
知らないところで搾取していることもあり得る。
真面目に悪いこともせずに
生きてきたつもりでも、
社会の歯車の中、大勢で
知らずに人を傷つけていることもある。
聖人であるラザロが訪れた教会では
教会関係者や富める者だけが
神の側にいる特権を主張する。
強盗や詐欺をはたらき
社会にとって極悪非道な生き方をしている人たちだけが
行き場のないラザロを助ける。
そして、ラザロの純粋さに触れて
悪事を恥じたり真面目に働いたりしようとする心が芽生える。
人は美しい心も持つが
誰でも罪深い存在なのだということを忘れず
人にも与え
人も許し
謙虚に生きていかなければならないと思った。
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