ブラック・クランズマンのレビュー・感想・評価
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今また再燃する根深い問題。
グリーンブックと同じくこれまた人種差別をテーマにしたアカデミー賞映画。
何でみたのかは覚えていないが、幼少時にKKKとは白覆面で十字架を燃やす組織というなんだかやばそうな集団だという記憶が刻まれているが、その白人至上主義のKKKが今まさに復活しようとしているらしい。トランプ政権の誕生にも見られるアメリカの分断の一欠片なのでしょう。
主人公はやたらハートが強い黒人刑事でひょんなことからKKKのおとり捜査を始め、おとり捜査は電話係の黒人とリアル班のユダヤ人で分担作業。めちゃくちゃコメディっぽい話なのだけどどうやら実話らしい。KKKには当然やばい人たちもたくさんいてドキドキハラハラです!
基本的に単一民族しかいない日本では色による人種の違いもなければ、さほど宗教による強い差別もないのでわかるようでおそらくわかってないですが、とても根深い問題だなと感じさせられる点でもとても良い映画でした。
KKK団
実はKKK団の事を良く知らずに、映画を鑑賞。わかったようなわからないような感じだったが、最後のシーンで現代アメリカの闇のようなものが分かった気がした。もちろん、スパイク・リーそのものの題材映画であったが、音楽や雰囲気はタランティーノ風でもあった。ディノスシネマは6月で無くなるが、40年前の高校生のころからスガイビルの札幌劇場やシネマエイト、シネマ11で映画を観ていた自分としては、このようなメジャーとマイナーの間の作品はどこで放映するのか不安。帰りに呑んで帰るのもラクだったのに。
米国の人種問題の深さ
改めて人種問題の難しさを認識させられました。
全体的に重いテーマをバディムービーっぽく構成しているのは理解できるが日本人には身近に感じる事ができないので感情移入できず、少々冗長な流れに感じてしまった。政治的な映像の必要性にも疑問を感じてしまう。
外さないが嘲笑う
賞レースで怒鳴ったとかはどーでも良い。てか、少しゲンナリしてしまう。
それでも、今作はスパイク"マイルド"リーですよ。なんて言われると気になるし、何しろ内容がオサワリだけでワクワクする。
で、やっぱりワクワクが止まらなかった!王道を準えながらも茶化してみたりしつつ、それでも気持ちの良いバディものであることを失わない。
なにかに言っても、映画大好きなんだなーこの人(笑)。って感じで楽しめました。何かが響けば良いんだ、伝えてはおくが今は楽しんでくれ。でしたね。
今描きたい素材であることはわかるけど
久々のスパイクリー作品。アメリカの人種問題をアグレッシブに描いてきた監督が、まさしく今描きたい素材であることはわかる。
舞台は70年代だが、映画が終わっても、現代につながっていることを示すドキュメンタリー映像が生々しい。
ただ、この素材であれば、サスペンス&アクションでぐいぐい引っ張ってくれるのを期待していたが、メッセージが前面に出過ぎた感じ。ロンの心情(なぜ警官になったか)、フリップとの交流(バディムービー的な)も描いてほしかった。
それにしても、「国民の創生」のエピソードはショッキングだった。
「傑作」と評するか、「ケッ作」と評するか
1970年代前半の米国コロラド州。
警察署ではじめての黒人警官として採用されたロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は当初、資料係だったが、署内の差別はすさまじい。
が、ある日、念願かなって潜入捜査の一員となり、ひょんなことで、白人至上主義のKKKの地方支部へ電話をかけたところ、電話口の相手はロンを「黒人差別主義のWASP」と誤認してしまう。
KKKが過激行動に出るかもしれない、ということで潜入捜査と相成るが、さすがに黒人のまま潜入するわけにはいかない。
そこで、自身は電話担当、対人担当は同僚のフリップ・ジマーマン(アダム・ドライヴァー)に任せることにした・・・
というところからはじまる物語は、突拍子もない設定だが、事実に基づいているので驚き。
本題に入る前に映画は、『風と共に去りぬ』の負傷兵累々のシーンから始まり、アレック・ボールドウィン扮する怪しげな博士の人種差別主義アジテーションへと繋がっていく。
そんな冒頭から、スパイク・リーの毒気が画面全体から溢れている。
『グリーンブック』の角を丸めた笑いとエンタテインメントとはまるで異なり、『グリーンブック』が作品賞に決まった際に席を立ちかけたというのもむべなるかな、といったところ。
で、映画は毒気を含んだままで奇妙な潜入捜査となるのだが、白人vs.黒人の単純構造に収まらない。
ジマーマンはその名前からもわかるとおりユダヤ人。
ユダヤ人もKKKにとっては排除すべき存在なわけで、複雑な人種間憎悪の構図が、スリリング要素も加えて描かれていきます。
そして、そんな人種間の憎悪が、最終的にはテロ事件へと発展し、それを阻止できるのか・・・と。
おぉぉ、無駄に『インサイド・マン』『セントアンナの奇跡』などのエンタテインメント作品を撮っていたわけではなかったのね、スパイク・リー。
さらに、冒頭にあげた『風と共に去りぬ』のほか、中盤にはD・W・グリフィス監督の『國民の創生』も登場し、自身の映画愛と映画が与えた悪影響の両面も描いている。
映画巻末には、「アメリカン・ファースト」の掛け声とともに、いまだに根深い人種対立の実景も描かれ、いやはや、なんとも複雑な国、米国をまるごと丸ごと描いている。
佳作・秀作という言葉は相応しくない、「傑作」もしくは「ケッ作」のどちらかで評すべき作品でしょう。
愛に満ち満ちた作品だった
スパイク・リー監督は初鑑賞。
序盤は目を覆いたくなるようなひどい差別に「こんな流れで最後まで観ていられるのかな?」と若干心配したものの、徐々にテイストがわかってきたのとひどい差別の中にシニカルなジョーク、ブラックユーモアを巧みに織り交ぜてくるから続きが気になって結局最後まで、のパターン。
最後まで観た感じたのは「人類愛と共存」を訴える、とても愛に溢れる作品だったってこと。エンディング間際に流れるリアル映像はひどい…。そんなものを世の中から無くしたいという祈りに感じられたし、自分もそれに同意するから自己評価は高め。
スパイク・リー監督の他の作品も観てみたい(*´ω`*)
では如何したいんだと問いたい
アメリカらしい映画
映画的には、黒人とユダヤが協力してK.K.Kのテロを辛うじて阻止する映画
問題提起は良くある風景のように思える。
結局はアメリカが1番が強すぎると、根が腐るってことかな?
差別主義者と言うことではどっちもどっち。
黒人にも変えられないし、勿論白人でも抑えられない。
これは人間の欲の問題。
欲を満たすために人間は争う。そういう生き物だからしょうが無い。
問題提起で終わるが、ではリーはどう考えているのか?
いつも問題提起で終わるが、作者の考えは発して欲しかった。 アメリカ国旗を逆に為ても其所描くべき。
何処の地域でも多かれ少なかれあること。
根絶目指しているのか?
頬同一民族な日本でも起こるんだぜ!
どうするんだ?
政治的すぎるかな
「ドゥ・ザ・ライト・シング」「ジャングル・フィーバー」を見て、ガツンという思いを抱いたのも、もう30年近く前なんだ。
その後、コンスタントに映画を撮ってはいるリー監督だが、今ひとつ話題になってなかった印象。
その中で、本作は注目度、評価も高い。
反トランプという視点から見れば、「いい映画」であり、世界に訴える作品だろう。
ただ、終盤で1970年代の米国から変わることのない、21世紀の現実を突きつけるニュース映像を織り込んでの説明は、やや行き過ぎの感あり。
40-50年前の話でまとめ、「現実」を考えさせるほうが、いいんじゃないだろうか。
オスカー作品賞に輝いた「グリーン・ブック」のほうが、声高に叫ばないところが返って、見る物の琴線に触れたと思うよ。
ま、良くいえば、リー監督は頑固一徹に反白人の姿勢なんだろうね。
君こそ真の白人米国人だ!
もう少しコメディタッチかと思ったら、案外シリアスだった。
KKKの憎悪の対象である黒人とユダヤ人の二人が潜入捜査をするドキドキ感は見事なエンターテイメント。コロラド警察初の黒人警官ロン役ジョン・デビッド・ワシントンがいい。結構かっこいい。頭が切れる。だけど、時折見せる黒人の憂いの表情が問題の根深さを物語っている。
しかし、個人的にはラストのイタ電的なやり取りは痛快にはなれず。そして蛇足的に思える映像。そこを理解するのは当事者たちでこそなのだろうな。
鏡像であり、陰と陽、虚構と現実
スパイクリーの世界に向けたメッセージが伝わる内容だった。
黒人側が白人側騙してざまぁ。みたいなくだらない媚びた反差別映画でなく、白人側は"kkk"、黒人側は"ブラックパンサー党"、ちゃんと黒人側にも武装を焚き付ける人がいて、おまえらと同じように白人を差別してるんじゃない?タイトルのkkkはブラック側にも内包しているぞとばかり。
主人公のロンは黒人でありながら終始フラットで自立した人、一部の過激派がもたらす"思想"でなく、"行為"に対して、きちんと"知性"で、口で、法によって対処する。
肌じゃなくて、他を犯す"行為"が悪だ。
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そして時折ぞっとするようなこちらの世界に向けての画面構成。
はじめの演説時の間にいくつも現れる無表情な顔。後半で語られる黒人燃やし事件の写真を持ってあからさまにこちらに向かい整列する面々。
最後のながーい廊下スライドからの現実叩きつけ.
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コメディタッチで見やすく、なんなら笑わせるくらいのエンタメに仕上げて、最後にはガツンとパンチくらわせるメッセージ.
映画、エンタメという虚構は終わり、現実に向けて行くという素晴らしい流れ
No Space For Hate
叩きつけるメッセージ。潔い。こちとら黄色人種。ずしずしと響く。カーマイケルのスピーチを完コピ。力がこもる。
受け容れる余地のない白人達。それぞれキャラのクソぶりが際立つ。ポールハウザーの阿保面はもはや名人芸。アシュリーアトキンソンのデブ加減。全て生首のように晒される。
潜入捜査部の和気あいあい感は、話の展開にポップ感を出すためには必要だったかもしれない。実際はそんなに軽くないはず。ぶち当たる壁の多さ。駆け上がるように現代にかぶさる。
喜怒哀楽全て
久々にスクリーンで観たSリー監督の最新作。重いテーマなのにちゃんと笑わせるシーンも挟んできて完成度は高い。主演は何とDワシントンの息子😲親子で才能、あるんだね。エンディングは殿下の曲が流れてきてお腹一杯。最後に流れる現代の紛争シーンが痛い。
トランプへの怒り
トランプへの怒りを感じんのね。『アメリカ・ファースト』とか言わせてるし。それをエンターテインメントでくるんでくるんだけど、やっぱり怒ってるから、怒り全開でいってくれても良かったかな。
KKKの人間がすごいマヌケに描かれんの。冒頭の演説シーンからそうなんだけど。マヌケな人も多そうだけど、本当にマヌケばっかりだったら、話は簡単なんだろうね。
ラストに向かっては、せっかく潜入捜査で暴いたあれこれが、より大きな権力で消されるようになる。
KKK幹部のデービッド・デュークってアホなことばっかり言ってる感じだけど、ラストに挿入されるインタビューシーンとかみると、それなりの地位を確保してんのかなって気がした。アホかも知れないけど、単なるアホじゃないんだろうな。
単なるアホではつけない地位にいるそれなりの人たちが、それでもKKKと同じ主張をしているっていうのが、すごく大きな問題なんだなって思った。
エンタメなのに、考えさせられる…
スパイク・リー監督の作品は、「マルコムX」と「インサイド・マン」しか観ていなかった。もっと人権主義の色合いが濃い作品かと思っていたが、サスペンスや恋愛も描かれていて、すごくおもしろかった。それでも、未だ差別や迫害が続いているのも確からしい。考えてみたら、4作続けて事実に基づく映画を観ていた。人間が頭で考えるより実際に起きた出来事の方が興味深いということなのかな? デンゼルの息子は、体も小柄だし、父親のようなカリスマ性はないが、しっかりと演じていた。アダムは、アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたが、「スター・ウォーズ」のカイロ・レンと同一人物とは思えない普通の人感がよかった。残念ながら、私には黒人の言い回しと白人との違いはわからなかった。また、白人の中でもユダヤ人に対する考え方はまた違うということは知らなかったので、その根深さに驚きを禁じ得なかった。 スパイクも年をとったことで、いい意味で角が取れて、万人向けの映画を作ることができるようになったのかな? 有意義な時間を過ごせてうれしい。
BLACK POWER
KKKの団体は白人が最も優れた人種だと考え、他の有色人種(ユダヤ人を含めた)は劣っているという考えがある。そんな”優れた”白人が”劣っている”黒人にまんまと騙され侵入を許したのである。本当の劣化人種はどちらでしょか。自分が別にどの人種が良いか悪いかを言いたいのではなく、つまり人種というひとまとまりで全てを決めるのはどうかと言う話であるのだ。
映画でも言ってたようにロンが人種差別をする警官は少ないと答えたがパトリスは一人でもいたら駄目だと。
黒人の奴隷制度は確かにあり、許されざることだが、こちらの場合もある大富豪が沢山の奴隷を雇い悪事を行なっていたわけであり、多数の人がやっていたわけではないのである。
つまり何が言いたいかと言うと、悪というのは脳に染まりやすいものであり、一人でもやってしまうと全てを崩してしまうのである。
デフの構成員
十字架を燃やすシーン
1人のメンバーに焦点が当たります
町山智浩氏は
(多分デビットデューク)と解説で言っていますが
私には、太った構成員だと思うのです
ロンの自宅へやってきたのもあの太った構成員
あなの太った構成員の挙動不審の伏線が回収されて
ないことから、ロンとパトリスは暗殺されたと
見るのが合理的な気がします。
どう
思われますか?
k k k そんな組織があったのね…!
日本人からしたら人種問題はどこか他人事のように思えるけど辛い歴史があってまだ未解決な所も多い問題😰
気持ちを想像しながら観たがきっと50%も理解出来ていないだろう…。
この映画は一人じっくりと観るのに限る。
全279件中、161~180件目を表示