ブラック・クランズマンのレビュー・感想・評価
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翔んでコロラド
「ブラック・クランズマン」とは「ブラック・スワン」みたいな事で、有り得ないことの例えなのか。
KKKて自分は確か英語の授業の長文読解で出てきて初めて知った。で、それなりに調べてみたら、今ではアメリカ国内ではかなり小規模(約3,000人)になったらしい。日本で言えば「オウム」が「アレフ」になって、「昔のオウムは過激だったね」みたいにサリン騒動が風化したパンピーが多いと思う。
それを蒸し返し、こんな酷い団体あるんやで、と言われた所で、被害者でなければ共感はゼロ。パンピーの自分はそう感じる。
だが、合衆国の非白色人種は15〜20%弱。もうちょいおるかな?25%くらい?
20%としても約6,400万人。
割合を日本で考えると、2,600万人くらい。
大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀、三重、という近畿地方の全人口で大体2,300万人くらい。
近畿地方の方に響く映画を作ろうとすると、全国的には受けるのか、と疑問に思ったが、よく考えたら「翔んで埼玉」は関東圏ターゲットだが全国的にヒットしたなあ。それはやっぱりとことんバカをやりきってるから、コメディとして振り切ってるからじゃないかな。
それを踏まえて、今作は実話ベースなので脚色にも限界はあるだろうが、結構シリアスなのでヒリヒリ感が堪らない。きっと、アメリカ人にはアルアルの何かが散りばめられていて、笑えるポイントもあるのだろうが、日本人の自分には微妙かな。
かと言って面白くない訳ではない。そのヒリヒリする所がクライマックスの良い下味になってる。恐らく、約6,400万人の非白色人種が「ザマー!」と叫んだであろう。
似たテーマだが、「グリーンブック」の方が圧倒的に分かり易く共感得やすい。
まあ「翔んで埼玉」をアメリカ人に見せても、微妙なんだろうな。
良かった!
この手の映画では有りがちだけど疑われてるシーンはハラハラします。潜入捜査してる感じが薄かったのと、電話役と潜入役が別れてるのはバレるのでは?とは思いましたがハラハラ感が増し映画としては面白かったです。
そしと爆弾のシーンとラスト最高(笑)
あとロンのアフロが凄いキレイ、ヘルメットを被ってるかのようにキレイ、ファッションもカッコいい
マイノリティ×マイノリティ
2019年4月24日 #ブラック・クランズマン 鑑賞
黒人初の刑事が、KKKのメンバー募集広告をきっかけに白人の刑事と組んでKKKの潜入捜査に取り組む。白人の刑事がユダヤ人なのが面白い。しかし、これはどこまでが実話なのかとても気になりました。主人公は、#デンゼル・ワシントン の子どもらしい。
くわしいことはわかりませんが
映画作りにあたり、一つ一つの構図へこだわり、エンターテインメントとして成り立たせる。
差別というテーマに、差別を気にしない白人・差別する白人を、差別される黒人を軸に、描かれる。『白人に向けた』映画なのかなと感じた。
「今も昔も変わんねーよおれらは・おめーらは」という痛烈な批判を感じた。
黒人の刑事が成り上がる、周りに認められることを周知させたいのではない。そんなメッセージをこめて監督が映画を描けば、「がんばればこうなれる」「認めてもらえる」という上から目線のメッセージに捉えられる場合がある。決してそんな成り上がり物語ではなく、ただ単に、今の現実を知らしめるための映画。書いてるうちに4→4.5→5になった。
amazonプライム鑑賞
アダムドライバー流れて何となく見始めたが、グイグイ引き込まれてエンドクレジットで監督がスパイクリーと知った。
彼らしい皮肉たっぷりのメッセージはてんこ盛りではあるが、ちゃんと映画としても面白い。
メッセージ性に偏り過ぎてる気もするが好きだ!
ユニークなストーリーに強く深いメッセージ。
スパイクリー監督作は初めてだが、暗く根付いた歴史にこのような形で一石を投じる姿勢が素晴らしい。
ラストはあまりに強いメッセージに一気に現実へと引き戻されるが、未だに続く問題として我々に刺さってくる。
この作品においてもアダムドライバーはさいこうですな…。
KKKの会員証を受け取るシーンが非常にすき。
彼がどう自分がユダヤ人として生きてきたかを語るが、余りにも響いてしまった。
ずっと白人になりたかった、今はそうは思わないが、こうして白人の資格を得た。
自分を否定したくなるような過去があって、でもそれを乗り越えた今があるというね。彼の人生を短時間であんなにも感じさせるシーンが堪らなかったです。
今の差別問題をがっつり核心ついて描いた一作でした。
電話応対もフリップがすればイイじゃん…
そうなると、黒人がKKKのトップに取り入って入会にこぎ着け、ラストでバラす痛快感は得られませんね。知ってます。
でもなー、潜入捜査ですよ。不安要素は消してくのが基本じゃないのかなー。
って、鑑賞中ずっと思ってしまう野暮な自分…。
警察署の面々も、概ね黒人のロンに好意的なのも時代的になんか違和感。
とは言え映画自体は、小気味良い演出で見応えありました。
単純なんで白人が悪いと思ってしまいます。
そもそも侵略した土地に築いた国家なのに、何がアメリカファーストだと思ってしまいます。
地球を侵略した宇宙人が、自分達が地球人だ、地球ファーストって言い出したらどう思うんだこのヤロー。
結局、人種・民族・宗教間の差別と争い、憎しみの連鎖は人類が続く限り終わらないだろうなぁ。
息苦しくなった。
『ブラック・クランズマン』鑑賞。
*主演*
ジョン・デビッド・ワシントン
アダム・ドライバー
*感想*
まさにブラックパワーvsホワイトパワー。
白人至上主義団体・KKKに黒人警察官が潜入するお話。
黒人差別が鋭く描かれてるので、途中イライラしてしまいました。でも、これ実話なんですよね・・・恐ろしい。
ロン警察官とアダム・ドライバー演じるフリップが「ロン刑事」を2人で1人を演じる所とかユニークだし、よく電話越しでバレないな~って何回も思いました。
KKKのメンバーが黒人に見立てた的に向かって銃を撃つシーンやロン刑事が先輩白人警察官に何度も嫌がらせされたり、白人と写真撮るシーンで白人が露骨に嫌な顔されたり、KKKのメンバー、特にフェリックスが常にイカれてるし、もうなんか、色々参っちゃいましたよ。。(^^;
最後の実際の映像は衝撃だったし、2017年(←間違ってたらごめんなさい。)で起きたって書いてあったので、わりと最近だったのが、さらに衝撃を受けました。今もまだ差別が続いてるのかな?
ユーモアな演出を描いてて、話のテンポもそれなりに悪くなかったけど、色んな意味で息苦しくなった。
なんとも恐ろしい映画でした。。。
余談ですが、ロン警察官を演じたジョン・デビッド・ワシントンは、デンゼル・ワシントンの息子さんなんですね!ビックリしました!
あり得なさそうな設定だけど実話を元にしてるということで、驚き。コメ...
あり得なさそうな設定だけど実話を元にしてるということで、驚き。コメディタッチで描かれているので観やすくなってるけど、エンドロール前に近年の実情を伝える映像が流れ、決して昔話でないことを知る。
強烈なメッセージ
笑えるストーリーに仕上げてはいるけれど、「あー、おもしろかった。」とは絶対に言えない。
というか、今も根深く残るアメリカの人種問題について、
背筋の凍るようなメッセージが最後に叩きつけられる作品。
「デトロイト」でも似たようなことを考えたんだけど、
自分のことを正義だと思ってる人間がいちばん残酷になるというか、怖いというか。
さすがにKKKはいないとしても、日本も似たようなヘイトも蔓延してきてるしなぁなんて。
「いじめ」もそうなんだけど。異分子をコミュニティから排除しようとするのって
ある意味で人間の本能みたいなもんなんだろうか?と悲しくなった。
物質的にも精神的にも、社会が豊かになれば余裕が生まれて差別がなくなるのか。
それとも逆に、多様性に富んだ社会がみんなの豊かさにつながっていくのか。
鶏が先か、卵が先かっていうね。
恥ずかしながら『風と共に去りぬ』が差別的なモチーフをとってるって、
この作品を見るまで知らなかった。勉強になりました。
現実に引き戻される痛み
オープニングで、クソッタレな実話ってテロップが入るけど、ストーリーが面白すぎて、物語としてしっかり面白いので入り込んでしまう。
でも最後に現実に引き戻された時の、ツラさがキツい。あのシーンが無ければ、普通におもしろい映画、でもあるからこそ、スパイク・リー現状への強い怒りでガツンと頭を殴られるような感覚になる。
そのため、ひとつの作品としてバランスを欠いてはいるが、私の中で記憶に残る一作となりました。
結構〜ハラハラドキドキ(笑)!
先ずからして、「ブラック・クランズマン」ってタイトルが笑いを誘いますね。
真面目に作ってる作品なんでしょうけど…(笑)。
そもそも、昔から「KKK団」とか どないやねんって思ってたけど(笑)。
そんな秘密結社に、コロラドスプリングズ初の黒人警察官が潜入捜査?を。
とは言っても、黒人警察官のロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が行くのは自殺行為なので、同僚のフリップ(アダム・ドライヴァー)が潜入し、構成員や襲撃計画情報を入手する。
とにかく、主人公ロンのキャラクターが 明るくノリの良い人柄なので、変にシリアスになり過ぎず楽しんで観ることが出来た。
同僚のフリップも、ユダヤ人だと云うことを隠しての潜入捜査なので、見た目でバレるロンよりはマシなのかもだけど、めっちゃ疑いの目を向ける構成員(フェリックス)も居るので「ダイジョブかぁ〜ダイジョブかぁ〜…」とドキドキしながら観た。
アダム・ドライヴァーの役どころも面白かったです。
これは実話なんですよねー。驚きです!
しかも支部長にまで登り詰めるとは!
新たな人材に未来を託したかったのかどうかは定かじゃないけど(笑)。
学生の活動家、パトリスが可愛すぎたかな💕
まん丸のアフロに丸メガネがキュートで可愛かった(笑)。
KKK団の様な人達が一定数居るのは仕方ないけど、昔と比べたら 今は大分変わってきたと思う。
「憎しみに居場所なし」です。
つながる弱さ
過去と近過去と現代を繋げる。
最後の映画的表現で飛び越えて見せる。
ミステリー性と心理描写、人格の揺れ、観客の価値観の揺さぶり。
これを理解したとは今の時点では思えないが、歴史の参照点になる映画なのか。
スパイク・リーにノックアウト!
良すぎる!
良すぎるよ!
こんな笑って、怒りまくって、"ざまあみろ!"って叫べる映画。アメリカで観れていたら、きっと隣と語れたかも。
もうめっぽうに面白い!
人種差別をテーマにしつつ、巧みにコミカル、さらに鋭利。エンジンを止めることなく、テーマをいっそう磐石にする。デビッド・ワシントンやアダム・ドライバーも良し、チームワークの素晴らしさに、セクハラコップの現行逮捕。とにかくフックがどこもかしこも良すぎて叫びが止まらない!
スパイク・リーは『インサイド・マン』以外は観ていない。観ずに映画を語った姿勢もハッキリ言って好きじゃあない。
ただ映像作家としての才能は本物だった。改めてスゴい映画を作ってくださり、ありがとう。
これから新作発表のとき、観る時間を作らなきゃ!
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