劇場公開日 2019年3月22日

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ブラック・クランズマンのレビュー・感想・評価

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5.0ブラックスプロイテーション映画へのリスペクトが滲んだソウルフルな力作

2018年11月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コロラドスプリングス初の黒人警官ロンの配属先は資料室。堪りかねたロンは潜入捜査官になることを決意、KKKが出した構成員募集の新聞広告を見つけてとっさに電話、構成員になりたいと志願する。同僚の白人刑事フリップと2人1役でレイシストに成りすましてまんまとKKKに潜入するが・・・。
恐らくは全編フィルム撮影、70年代当時の空気感を赤茶けてざらついた映像で再現している点に加えて本作が抜きんでているのは当時の黒人文化、特にブラックスプロイテーション映画へのリスペクトが色濃く滲んでいるところ。『黒帯ドラゴン』オマージュのチラ見せから、『黒いジャガー』や『フォクシー・ブラウン』といった作品について延々と話し続けるデートシーン等の前振りを積み重ねてからのクライマックスはポリスアクションとしても一級の仕上がり。スパイク・リー作品なのでそこから先に提示される圧倒的なメッセージも強烈。『デトロイト』、『ペンタゴン・ペーパーズ』、『シークレット・マン』といった社会派映画と通底する、当時の情景を丁寧かつエモーショナルに再現することで現在の米国が抱える問題への批判を鮮烈に表現するソウルフルな力作でした。

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よね

3.5シリアスとコメディのサンドイッチ

2018年8月21日
iPhoneアプリから投稿

若干ネタバレ注意

鑑賞前はKKKを取り扱うシリアスドラマだと考えていたが(wikiにも犯罪映画との記述がある)、本作は冒頭に南北戦争時の映像と最後にトランプ大統領等のメッセージを残して、本編はブラックジョークが多く出るコメディ映画と言っていい。
スパイク・リー作品は初鑑賞になるが、現代的な背景の写し方やカメラ割りで、コメディ作品といっても男女の恋愛を写したシーンは美しいサウンドトラックとともに描かれていた。

エンターテイメントながらも人種差別の風刺的な作品故にジョン・ディヴィッド・ワシントンがキャスティングされたのかもしれない。
本作はワシントン主体に描かれているが、アダムドライバーこそコメディの中でのシリアスな演技は主張が薄いながらも重要な役を担って存在感があった。

風刺的なブラックコメディ映画として、当時の黒人民主主義運動等のブラックジョークの知識があり、理解できれば楽しめるだろう

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ユキ
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