劇場公開日 2019年3月22日

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「新鮮味ありそうで、ない」ブラック・クランズマン 日高雄介さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0新鮮味ありそうで、ない

2019年3月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

面白い。申し分なく知的だし、スリリングでもある。でも何かノレないんだよなぁ…。
歴史のお勉強好きにオススメ。

史実にケチ付けても仕方ないけど、ニグロとワスプのバディ制にした意味あったんですかね?
最初から白人1人で全部やった方が確実だし安全じゃん。

反トランプ映画なのは見る前から分かってたけど、あそこまで露骨に表現して欲しくなかった。
我々外国の観客にとっては白けるだけ。まぁ、最初から客としては想定されてないだろうけど。

一番どうかと思ったのは、ヒロインの言動。
「劣等人種にも(愛犬のように)気の合う奴はいる」とのたまうKKK大幹部と、
「悪い白人警官が1人でもいれば、全員悪いのと同じ事よ」と仰るヒロイン。
これ、暴力の有無を除けば完全な合わせ鏡でしょ。それを軸に展開させた方が絶対面白かったと思うな。

KKKが悪党だなんて、マトモな奴なら既に全員知ってるよ。折角の面白設定なんだから、こっちはその先、
BLACK POWER!の行き着く先が見たいのよ。スパイクリーがそんなもん作る訳ないけどさ。

日高雄介