「これ以上ない映画化」バーニング 劇場版 Pocarisさんの映画レビュー(感想・評価)
これ以上ない映画化
「納屋を焼くんです」
「井戸に落ちたことがあるの」
もちろんこれはメタファー。作中でわざわさ「メタファー」って言葉にスポットライトを当ててましたが。
失踪、猫、孤独、隠された暴力、そして退屈。
村上作品ではおなじみのこれらの要素。小説だと現実と幻想の境をたゆたうところで終わりますが、映画はこれでもかというくらいしっかりと若者の生活の実在感を演出した後で、「納屋を焼くんです……」という話になだれ込んでいきます。
何も難しいことはありません。言いたいことは明らかです。
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