「切ないが、少し笑ってしまう」帰れない二人 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
切ないが、少し笑ってしまう
日本の昔のノスタルジックなメロドラマを観るようだった。
開発を期待して賑わう街。
渡世人。この言葉を若い人は知ってるのか。
その社会での男女の物語。
少しありがちだが、男を庇って、刑務所に入って、その間に男に他の女が出来て…。
街は刻々と変わり、チャオチャオがひとり置いてけぼりのような感覚になるのは当然だろう。
列車で知り合った男に惹かれそうになる微妙な心の動きも秀逸だ。
しかし、また、チャオチャオを頼るガオ・ビン。
そして、プライドなのか、また、立ち去ってしまう。
チャオチャオは追いかけようとして、戻ってしまう。
こうなると腐れ縁だ。
僕は、必ず、ガオ・ビンは、チャオチャオの元に戻ると思う。
チャオチャオもそう思ってるに違いない。
多分、世界のあちこちに、こんな物語があるように感じさせる。
だから、切ないと言うより、少し笑ってしまう。
なんか、男女の腐れ縁の、人間臭い話には、国境はないんだと思った。
コメントする