劇場公開日 2019年4月20日

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「もう一回」イメージの本 suiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0もう一回

2019年5月27日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

寝られる

一度観ただけでこれをどうこうは、できないだろう。
公開最終日に観に行ったことが悔やまれる。

他の映画とはプラットフォームが違う、映像と音でできたコラージュのような作品。セリフと短い映像、単純な色と音でできた塊。
観る者に歩み寄りや忍耐を求めるようだが、何故か興味をそそられる。

映像よりも言葉が強い、と感じた。映像はスパイスで、言葉に主張がある。
しかし言葉それ自体ではやはり弱く、それらが補完し合い・絡み合うことで、脳の異なる部位を同時に刺激されるような快感が生まれる。
ゴダールの他の作品にもポエトリー・リーディングのようなシーンは多いが、それを煮詰めるとこのようになるのだろうか。

印象的だった言葉。
「言葉は言葉足り得ない」
「殺し合いが生物の本分、戦争はそれを思い出させる神聖な行為」
「過去が不変であり、…不変であるように、希望が必ずある(?)」

繰り返す映像をもう一度観たかった。

sui