「ビビッドなブルーが鮮烈なまさしくタイトル通りの作品」イメージの本 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
ビビッドなブルーが鮮烈なまさしくタイトル通りの作品
何ともタイトル通りの作品。個人的には『勝手にしやがれ』、『気狂いピエロ』に続いて3作目のゴダール、フィルモグラフィをシレッと半世紀すっ飛ばしているわけですが、ゴダール本人が語る物事の本質を突いているような的外れのようないかにもヌーヴェルヴァーグ然としたモノローグの背後に蠢くデタラメにトリミングされた映像イメージの数々は作品の好き嫌いを超越した圧倒的な押し付けがましさを伴って大脳になだれ込んでくる感じ。特にヌーヴェルヴァーグに思い入れのない若輩者の私には退屈極まりない90分でしたが、それでも恍惚感はあったりしてなかなか楽しい時間でした。時折放り込まれるビビッドなブルーに猛烈な中毒性あり、今でも脳裏でチカチカしています。
コメントする