劇場公開日 2019年3月22日

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「シンプルに、しかし今の時代にも訴えかける作品」ビリーブ 未来への大逆転 andhyphenさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0シンプルに、しかし今の時代にも訴えかける作品

2019年4月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリー公開も控えるRBGことルース・ベイダー・ギンズバーグの活躍を描いた映画。
今でもなお残る「男は仕事、女は家庭」が法で認められていた時代。あまりの男性のナチュラルな女性差別に辟易とするものの、それが普通だった時代が確実に存在し、それをぶち破るきっかけを作った女性。
頭は良いが法廷の駆け引きを知らず、頑固で料理はできない。完全無欠一辺倒ではない彼女はとても愛おしい。観ながらずっと応援してしまった。
アーミー・ハマーの夫も良い。彼が理解者であり続けたからこそのルース・ギンズバーグなのだということを端々に感じる。料理を作り、きっかけを与え、母娘の確執もうまく収める完璧夫である。
映画としてのカタルシスは最後の4分間に凝縮されている感があり、それが予測できるだけにもう少しパンチも欲しかった気がするが、実話に基づくという意味ではこのトーンがちょうどよいかも。
5月公開のドキュメンタリーも楽しみです。

andhyphen