「間違っていることと戦う勇気」ビリーブ 未来への大逆転 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
間違っていることと戦う勇気
まだまだ男女の性差別が当たり前の時代だった1970年に、アメリカ史上初の男女平等裁判に挑んだ女性弁護士の実話。
2010年代後半、この時代だからこそ作られ、観て意義のある作品だったと思いました。
「前例に倣う」「今までそうだった」は思考停止でしかありません。
法の制定と運用は「どんな未来を次代の子どもたちに与えられるか」であるのが理想。
「今の法は今の時代に合わず、現在の権力者に都合のいいだけの、形骸化したものではないか?」
「法は完成しない。常に時代と共に変わっていく」
「次の時代にどんな贈り物をしたらいいのか」
「我々が、新しい世代の可能性を奪ってはいけない」
という視点が大事だと思わせてくれました。
また、間違っていると思ったら、どんなに困難でも諦めずに戦うという決意の尊さも。
今では当たり前に思われている性差や人種の公平は、問題意識を持ち、こうあって欲しい未来を夢に描いて、先人が血を吐く思いで一つ一つ勝ち取って来たものであると再認識し、ありがたみも味わいました。
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