「映画館で見る必要はない。」ビリーブ 未来への大逆転 こたさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館で見る必要はない。
悪い作品と言う意味でなく、家でゆっくりじっくり見たほうが理解できると思います。
女性の権利や地位が弱かった時代で、その時代に抗うギンズバーグ家の物語です。
女性弁護士を目指すも社会が認めてくれずなれないルース。
難病を乗り越えて優秀な弁護士として働くマーティ。
この二人を中心に話を進めていき、のちに母親のルースと喧嘩を繰り返しながら成長していく娘のジェーンが良いアクセントして登場してきます。
序盤でマーティが病気になり生存率は5%と言われ落ち込みながらも強く前を向いて生きていくルース。
この時は「博士と彼女のセオリー」とか「ビューティフルマインド」的な感じで進めていくのかと思ったんですが、あくまで情報の一部として処理されてあっさりと治っちゃう。
実際には大変だったと思うので映画でもこの部分をもう少し取り上げても良かったのでは?
そこを取り上げると映画のテーマの「性差別」を描く余裕が無くなるかもですが。
そして私の中で評価があんまり高くない最大の理由は、議論のテンポがとにかく早いことです。
この映画は会話というよりは議論をするシーンがとても多いですが、聞き慣れない裁判事例や法律の用語が多く出てくるのであんまり頭の良くない私は理解するのに大変でした。
英語も分からないので字幕をしっかりと見てないと何の話をしているのか分からなくなってしまうので演技を楽しむ暇も少なかったです。
なので、最初に言ったように家でDVDを止めたり巻き戻したりしてみた方が理解するのには良いと思います。
最後のご本人登場もキザ過ぎるかと。
性差別を撤廃したかったのか、ただ自分を認めて欲しかったのかよくわかりませんでした。
良い点はアミーハマーがずっとカッコ良いとこでしょうかね。明るくイケメンで難病も治っちゃって弁護士として優秀で家族思いで料理上手とか完璧すぎ。
あと、序盤のルースが家に帰ってきた時の短いカット割りは面白いと思ったし好きでした。
こんな感じですかね、何度も言いますが家でゆっくり見ることをオススメします!