劇場公開日 2019年7月5日

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「殺し屋「シスターズ兄弟」」ゴールデン・リバー aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0殺し屋「シスターズ兄弟」

2019年7月31日
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鑑賞方法:映画館

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久しぶりの西部劇。追いつ追われつの追跡劇。
まあ、銃撃戦は冒頭のもの以外は少し地味だけど、たまにはいいですね。

舞台はゴールドラッシュに沸き立つ時代のオレゴン州から始まる。"提督"に雇われた凄腕の殺し屋「シスター兄弟」は、一仕事終えて新たな依頼を受けた。狙いは金を目指して西に向かうある男。その男は、金掘りの一獲千金の秘密を持って西に向かっていて、すでに"提督"の部下を見張りに付けて追いかけさせている。兄弟は、彼らを追って追跡を始めるが、道中色々発生。

弟を心配する優しい兄にジョン・C・ライリー。多数の作品に出てる名バイプレイヤーで、最近だと「キングコング」とか「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」などにも出てましたね。いい味でてます。オレオレ調でヤンチャな弟役にホアキン・フェニックス。今年公開予定の「ジョーカー」楽しみな個性派イケメンです。
目的の男ハーマンに張り付くモリス役はジェイク・ギレンホール。最新のスパイダーマンで、敵役でした。ケイシー・アフレック風の優しさあふれながらも諦観が感じられる雰囲気がいいですね。
兄弟に狙われるハーマン役は、「ヴェノム」で裏の顔を持つ大富豪の大企業社長をやっていた、リズ・アーメット。中東系の顔立ちが、少し西部劇には違和感あったかな。

展開は少しダルなところもあるのだけど、何気ないそれぞれの会話やちょっとした揉め事などが、不思議と気を引いてラストまで引っ張られた。ステレオタイプな要素満載だが、それが安心して見られた要素だったのかもしれない。万人受けではないと思うが、しっかり作られた作品で、地味だけど奥行きを感じられる映画だ。

AMaclean