「母の沈黙」サスペリア Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
母の沈黙
ダンスアカデミーの魔女マルコスは、少女の身体を容れ物にして甦る。
マダムブランに選ばれたスージーは自分が権力者の容れ物になることを受け入れない。
少女は内なる母性、嘆きの母として目覚め、腐敗したアカデミーを根絶する。
おどろおどろしい魔女の秘密儀式は、ナチスの盲目的な狂気にもテロリスト化したドイツ赤軍にも通底するように思えた。
この時代の背景、自分の外側に広がる権力者に対する忿怒と、罪悪感を抱いて生きていく人々に対する救いの精神に深く感じ入った。
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