メアリーの総てのレビュー・感想・評価
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不幸に魅入られた人生
今年最後の映画鑑賞、非常に満足に年が締めくくれそうな予感。
如何にして19歳の少女が、200年を経ても誰もが知る小説を書きSF小説の始祖となる作品を生み出したのか、波乱に満ち溢れ、不幸に魅入られた人生がとても美しく描かれる様が、実に素敵でした!!
エル・ファニングさんに触れずに語るとすれば…
きっと時代の空気感(時間的な流れも含めて)を大切にしているからだと思うのですが、劇的な展開や小説を仕上げて行く時の高揚感のような要素は抑制気味に演出されています。
想像ですが、書店などの街並みのセットや文筆の小道具などは欧米の稀覯本マニアが観ても及第点を取れるレベルを目指したのではないでしょうか?
『イーリアス』(トロイア戦争!にアキレウス‼️)の原書がよく出てきましたが、その世界ではとんでもない値がつくもので、知っている人が観たら垂涎モノなんだろうなぁ、と思って観てました。
50年生きれば長生きだった時代では、10代後半から20代前半が正に男盛り・女盛りで感性、創作力、体力ともに豊かだったのですね。明治維新の英傑達も皆若かったけれど、今を生きる我々が、20代で活躍できなくても嘆くことはないと思います。
心揺さぶられる傑作
文学に関する映画だけあって、台詞の中には文学的な表現がふんだんに出てくる。大方は単なるレトリックで、心を敲つような中身はなかったが、主人公メアリーが怒りと悲しみの中で放ついくつかの台詞には、聞いた者の心を揺さぶる力があった。
フランケンシュタインは継ぎはぎの巨人怪物としては有名だが、それが18歳の女性による原作だとは、この映画を観るまで知らなかった。原作も興味深いが、ひとまずこの映画を観ただけで感想を述べると、歴史的に有名な怪物像を生み出すに至る少女の鬱屈が上手に描かれていて、インスピレーションを受けた体験と、物語を紡ぎ出すアイデアと、完成に至る内面的なエネルギーが十分に伝わってくる。
イギリスは時折、「嵐が丘」のエミリー・ブロンテに代表されるような、意図せずして深い世界観を表現する稀有な才能を持つ女流作家を輩出する。メアリー・シェリーもそのひとりである。
エル・ファニングはいくつかの映画で観たはずだが、あまり印象に残っていなかった。しかしこの作品で、若くして人生の真実のひとつを覗き込んだ経験の大きさに打ちひしがれることなく、それを文学作品に昇華することのできる魂のありようを、彼女なりに表現できたのではないかと思う。
若い情熱の末
若さはいいなと思う反面、とてもハラハラするものでもある。
エル・ファニングは落ち着いた感じで、10代の母親を亡くした居場所のない、若きシェリーが結婚していてもついていってしまう愚かさのようなものは表現しきれていない。
しかし、この映画はエル・ファニングを観る映画だった。
エル・ファニングに拍手!
2018年、この作品を含め彼女の土下座級の演技に何度驚かされたでしょうか!
エル・ファニングはまさに若きカメレオン女優!
一作、一作確実に進化していく彼女
今後の更なる活躍が楽しみでなりませんね!
好きな女優を観たいだけで行ったのに。心に空いてる穴を埋めてくれる様...
好きな女優を観たいだけで行ったのに。心に空いてる穴を埋めてくれる様な満足感でした。メアリーの視点から見えるものだけで描かれているのに、メアリーに偏らず周りの人たちにも共感できるのはメアリーが人の心に寄り添う人格者だからかな。。本当に素晴らしい女優さん。#ellefanning
何かが物足りない
行く先々でロクデナシ男に酷い目に遭わされるメアリーが、その感情を叩きつけるように書いたのが「フランケンシュタイン」…
というストーリーは、まぁ理屈としては理解出来ましたけど、何か「実感」に繋がりません。災難の描き方が淡々としているからでしょうか?
そもそも、メアリーはこの映画が始まる前から怪奇小説にハマっていたし、実母を自らのお産で亡くしていて義母は辛くあたると、自ら怪奇小説を書く下地はむしろ映画の前にあったような印象すら受けました。
個人的には当時の16才の少女が、親に反対されながらも怪奇小説にハマった理由の方が知りたかったですね…
あと、今の日本人が想像する「フランケンシュタイン(の怪物)」は、小説ではなく実写映画のイメージが強く、そこは踏まえておいた方が良いと思います。
エル・ファニングがすべて
フランケンやドラキュラの原作者なんて考えたことがなかった。
ただの昔話だと思っていました。
にしても、
あの上流階層欧米人の自堕落な生活には共感できません。
結局金持ちお嬢様の不倫話に感じてしまいます。
父は正しい
179本目。
エルかダコタか未だにどっちか迷う。
覚えられないのは歳のせいといい訳に。
まあ、どっちもキレイだから好きなんだけど。
実話だと知ったのは吸血鬼あたりからで、なんかサプライズみたいで面白かった。
マイプレシャス・・・の子が、いいアクセントになってて、これもまたいい。
あまり出ないけど父の言う事って、後から振り返ると正しいよね。
それと、いい男の詩人には気を付けろ。
なんともむずかしいラスト
エル・ファニングは可愛いな、で感想が終わっては勿体ないが、なんというかこの物語の男たちは何ともろくでもないというか...まあろくでなしに引っかかり、振り回され、絶望の果てにでないと「フランケンシュタイン」は生まれなかったという展開であるので、致し方はあるまい。
しかし...なんというか、(多分に脚色はあるだろうが)実話に基づいてあのラストに至るのが、映画的には何かが足りないかなあと思ってしまった。えっそれでいいの、みたいな。しかしそれは「私だったら納得しない」なので、中々解釈としては難しい。あれで感動するという展開もあるのだろう。
個人的にはちょっと中途半端かなぁと。
あと前半が間延びしてて後半が拙速な感じは受けた。
エル・ファニングはかわいいだけでなく影があり、昏い強さが感じられてよかったと思います。彼女がこの映画を支えている。
でも上流階級なんだよな
色々な苦難や挫折の上で生まれたフランケン・・・・
しかし彼らは働いてないし、少し書いた程度で暮らしていける?
あの状態で苦しみなら下級の階級の人々はと思ってしまう
これ一作で一生暮らせて行けたのだろうか・・・・な。
綺麗な映像でそれなりに面白かったけどそんな風に思ってしまいました。
面白い
係累を絶たれた女性が生きるには辛すぎる時代で、一瞬だけ出てくる先妻の娘さんや、義姉妹のクレアのその後がとても心配になった。というかクレア役は「マイ・プレシャス・リスト」が素晴らしかったベル・パウリーだった。不憫な役だが、メアリーの小説の最初の理解者となるシーンがとても良かった。
メアリーは子を失い夫に裏切られ、深い絶望にあったからこそフランケンシュタインの物語を生み出すことができた、ということなのだろうか。
男女の話しとしてみると…
クズ男と世間知らず女のしょうもない人生論、だと思うんだけど女性の自立も叫ばれてない時代と思うと感心する話になるな。
と、いうかフランケンシュタインやドラキュラの原作者を考えた事は一度もなかった。古典名作すぎるから。それが女性原作者と知って驚き。波乱万丈の人生の果てに生まれた作品、ということにも目点になった。
久しぶりにキレイな映画
フランケンシュタインな映画だというし、少し怪奇な味付けで創作話をするのだろうと、あまり期待していなかったのだけれど。
ノックアウト。とてもココロを動かされました。
多分脚本が良く練られてるのでしょう。すごく無駄がないセリフに無駄のない展開で飽きる暇がない。
画も品が良くて見せすぎず、エルファニングはずっと美しい。
エンドロールまできて、音楽も秀逸だったことに気づいてみたり
総じて評価しようと思ったら「キレイだ」とそんな言葉になりました。
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