「情けは人の為ならず! バトラー、海でも大統領を救う。」ハンターキラー 潜航せよ たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
情けは人の為ならず! バトラー、海でも大統領を救う。
第三次世界大戦を阻止すべく、困難なミッションに立ち向かうアメリカ海軍の活躍を描いたポリティカル・サスペンス。
主人公であるバージニア級原子力潜水艦「アーカンソー」の艦長、ジョー・グラスを演じるのは『オペラ座の怪人』『エンド・オブ』シリーズのジェラルド・バトラー。なお、バトラーは製作も担当している。
統合参謀本部議長、チャールズ・ドネガン大将を演じるのは『レオン』『ハリー・ポッター』シリーズの、オスカー俳優ゲイリー・オールドマン。
世界一大統領を救い出すのが似合う男、ジェラルド・バトラー。
今回もビンビン大統領を救います👍
しかも今回は海で!しかもロシアの大統領を!!
なんてお節介で愛国心が強い男なんだバトラー!!!
…でもこの人スコットランド人なんだよね。
逃げることも隠れることも出来ない海中という空間。
そこに詰め込まれる一蓮托生なクルー達。
迫り来る敵国の恐怖。
このように、潜水艦はスリラー要素を演出しやすい。ある意味では最も映画的な乗り物だと言えるのかも。
自分はミリオタでも潜水艦オタでも無いので、潜水艦という舞台設定には興味があるが、潜水艦そのものには全く興味がない。
そんな自分からすると、この映画は正直退屈だった🥱
この映画、潜水艦映画かと思いきや実はそれほど潜水艦は出てこない。せいぜい尺の半分くらいか。
後の半分は、ネイビーシールズ部隊の戦いが描かれている。
たしかにポリティカル・アクション要素は盛りだくさん。
でも、正直この映画にネイビーシールズの活躍は求めていなかった。
もっと潜水艦vs潜水艦のバトルとか、沈没の恐怖とか、内部に潜む裏切り者とか、そういう潜水艦特有の何かを見せてほしかった。だってせっかくの潜水艦映画なんだから!
上映時間の100%を潜水艦で埋め尽くして欲しかった。
あともう一点言わせてもらうなら、クライマックスのあの展開。
「いや、お前が倒すんかーいッ!!💦」と思わざるを得なかった。
そりゃあアメリカ海軍所属の潜水艦がクーデターを鎮圧したら、政治的に色々と面倒なことになるのはわかる。
それはわかるが、そこはやっぱり映画なんだからさぁ。
最後はアーカンソーからのトマホーク一発でチュドーン💥が観たかった。
こんなご時世ですから、アメリカ❤️ロシアでLOVE &PEACE✌︎('ω')✌︎な展開も良いんだけど、やっぱりあのロシア戦艦の件はご都合主義的過ぎるし、楽観主義的過ぎると思う。
潜水艦での戦闘描写はなかなか見応えがあったし、敵艦からの魚雷攻撃の恐怖もなかなか壮絶だった。
絶対に潜水艦乗りにはなりたく無い…😖と思わせてくれるほどにはスリリングだったので、潜水艦映画としての最低ラインはクリアしていると思うが、すぐに内容を忘れそうな作品ではある。
ちょうど良い午後ロー感が心地いい映画ではあるのだが、もっとランタイムをタイトにして、潜水艦にだけ着目して物語を進めていってくれれば良かったのになぁ〜。
Gonta1968jpさん、コメントありがとうございます😊
そういうご意見もわかるのですが…。
そもそも助け出した露艦長が、「あの船のクルー、全員ワシの弟子」って言い出した時に、「えぇ〜、そんなご都合主義…」と思ってしまった私としては、やはりあのクライマックスはどうも飲み込みづらかったですねぇ😅
いやね。アメリカ人の艦長がロシア人の艦長が育てたクルーを信じた結果がこれだからいいんじゃないか。
ロシア軍駆逐艦やるなコイツらと思ったら、やっぱりやりやがった。