劇場公開日 2019年4月12日

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「ストーリーがバカ過ぎて、救いようがない」ハンターキラー 潜航せよ みっくさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ストーリーがバカ過ぎて、救いようがない

2020年6月17日
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ストーリーが荒唐無稽、というか意味不明過ぎ。
・軍がクーデターを起こし、大統領を確保するのはわかる。

・でも、自軍の潜水艦を爆破する意味が分からん。(大統領派の幹部を逮捕したり、基地や軍幹部を抑えるのは分かる。でも、高価で数が限られている潜水艦を吹き飛ばすのは意味が分からん)

・自軍の潜水艦だけでなく、米軍の潜水艦まで攻撃する意味がもっと分からん。単にクーデターを起こすだけなら、米国は手出しができない。単なる「政権交代」だから。にも関わらず、あえて介入されるようなコトをする?

・そもそも、米軍の潜水艦を発見すること自体がかなり困難。

・米軍人がロシア領内に偵察に入るのは百歩譲ってアリとする。でも、偵察任務の人員・装備しかないのに、大統領救出任務をやらせる、ってあり得ないでしょ。

・Gオールドマン演じる軍人が意味不明。常にキレてるだけで、彼のような大物を起用した意味なし。

・ラストで、露大統領が露軍艦を説得するのは分かる。でも、露軍艦がクーデター派をミサイル攻撃するのはよく分からん。艦長がそう命じたのか、部下が勝手に判断したのか。そういう葛藤や議論が描かれず、唐突に攻撃するので。

ツッコミどころ満載、というか、ツッコミどころしかない展開のため、それ以外の見どころが一切アタマに入ってこない。
(もしかしたら、原作はもうちょいマトモで、映画化にあたり、上記不都合が生じたのかも。)
こう考えると、「レッドオクトーバーを追え」は傑作だ。
原作を大幅に省略しながら、無理のない展開と、スリルを両立させている。

みっく