「漢」ハンターキラー 潜航せよ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
漢
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中々お目にかかれない潜水艦の雄姿にゾクゾクする。
派手にドンパチするのかなと思ったけれど、終盤の戦闘にはほぼ参加せず、高倉健さんの映画を観てるような気分になった。
耐えて耐えて…そして!
最後まで耐えてた…w
…大暴れする反撃を期待してたのに無かった。
物語としては面白かった。
ロシアのクーデター、それを阻止する話。
少数精鋭というか、特殊部隊4人と潜水艦1隻。この戦力で世界大戦を食い止める。
終盤、両軍の艦隊が出揃う様は圧巻で迫力があり、それと戦略的に対峙する潜水艦内の緊張感は見応えあった。
なのだが…潜水艦うんぬんよりも、ロシアの大統領をロシアの軍事基地にたった4人で潜入し奪還していく特殊部隊の方が映画的に面白いんじゃないかと思われる。
まぁ、主役は潜水艦なので驚く程あっさりと描かれるのだけれども。
潜水艦自体は中盤までが見せ場で終盤には、乗組員達のドラマがメインになる。
この辺りの展開がなかなか面白くて…男達のドラマに胸が熱くなる。
国境や敵対国って関係性はあるものの、同じ海に住まう者じゃないかと。
話の絡め方が上手かった。
結局は、米艦長と露艦長の信頼で戦争は止まる。
終結した後のやりとりが粋で、好き!
日本では若い俳優のドラマが目立つのだけど、中年以降の俳優が演じる人物達には、やはり生半可ではない説得力がある。
年齢を重ねる。
それ自体がドラマのエッセンスとなり得る良いお手本のような作品だった。
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